人形のまち・埼玉で味わう季節の風物詩~川越・雪輪

蔵造りの町並みとはまた違った趣きを持つ、川越市の大正浪漫夢通り。その通り沿いに店を構える老舗人形専門店「スガ人形店」には、季節感あふれる楽しみが待ち受けている。

夏季限定(今季は9月27日迄の予定)で営業中のかき氷専門店「雪輪(yukiwa)」。店内には節句人形や羽子板など、老舗ならではの品々が並ぶ。視覚的にも体感的にもゆったりと過ごせる空間。伝記映画「Michael/マイケル」で新しい世代にも大きな注目を集めた”キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンのオリジナル羽子板をもさりげなく飾る、澄み切った空気が流れる空間で笑顔を見せるのはスガ人形店・代表取締役の須賀栄治さん(画像下)。人形文化を身近に感じながら、極上のかき氷を楽しめるのも、この店ならではの魅力だ。

今回味わったのは、季節のかき氷「ももアングレーズ」(画像右上)。華やかな一杯のため、旬の桃は須賀社長自ら農園に足を運び、選び抜き仕入れる。ふんわり優しく削られた氷の上にはクリームと桃が仲良く添えられている。桃が鮮度を保ちながら、口の中で爽やかにほどけて何とも心地よい。期待をはるかに上回る絶品には自然と笑顔がこぼれた。このほか、期間限定の「シャインマスカット」(画像左上)「いちご」気になる名前の「大人のミルク」など、個性豊かなかき氷がそろう。

人形文化一大拠点の埼玉県。人形文化は一つの産業文化だ。人形店にとって夏場は節句人形の販売シーズンとは異なるため「夏にも店を訪れてもらいたい」「人形文化に触れるきっかけをつくりたい」という発想と多くの人が行き交う大正浪漫夢通りで一息つける場所と暑い季節に人気が高まるかき氷が結びつき、雪輪・須賀栄治さんの挑戦がはじまったのだ。紡がれてきた歴史・イマという時流、伝統的な節句人形だけではなく、時代を映すモチーフも取り入れる人形文化。かき氷を楽しみながら、店内の展示に目を向ける、そんな贅沢な時間の過ごし方、須賀栄治さんのセンスが光る瞬間だ。

今年の雪輪の営業日は9月22日23日26日27日の予定。(11時から17時ラストオーダー16時半)

日本栄養大学(昨年までの女子栄養大学が名称変更)とのコラボレーションのメニューが参戦だ。「小江戸酒粕かき氷」は銘酒小江戸鏡山酒造公認、鏡山の酒粕使用。「川越いもんブラン」は180年の歴史を誇る川越山田園の川越いも使用。