
埼玉県入間郡越生町、豊かな自然に抱かれた山あいにひっそりと佇む「ギャラリイ&カフェ山猫軒」。木の温もりに包まれたこの場所で、現在、MIZUKIさんとEIKO SHIMANOさんによるふたり展が開催されている。
テーマは「Junkan~還る。生まれる。」
絵と布。異なる表現を手がける二人が山猫軒のテラスで語り合う中から生まれた今回の展示には、それぞれの作品を通してテーマそのもののメッセージが込められている。
MIZUKIさんは、グラフィックデザイナーであり、絵描きだ。キャンバスの枠をおおらかに飛び越え、いくつもの物語が重なり合うかのような作品を描き続けている。今回展示されている自画像は、50歳を記念して初めて描いた時のもの。創作のきっかけは「時に突然訪れ、時にお酒を飲んでいるタイミングに、創作意欲がメラメラと湧いてきます。筆がのると時間を忘れて描き続けます。描くことは天職かも」とあでやかにほほ笑んだ。葉っぱが好きで「来世は樹になりたい」と。その言葉もまた、今回の展示テーマである「循環」とどこかで重なっている。
一方、EIKO SHIMANOさん。(kibi-ruACTION・きびるアクション)はリメイク専門家。世界各地の古布をつなぎ合わせ、新たな作品へと生まれ変わらせるユニークな作り手である。「きびる」とは、EIKOさんの故郷・博多の方言で「結ぶ」の意味。古布の持つ風合いや色彩に惹かれ、現在は日本の古布活用にも積極的に取り組んでいる。もともと赤道付近の色が好きだったというEIKOさん。世界各地から集まった布を組み合わせ、大人が日常で楽しめるバックなどへと丁寧に仕立てていく。一つの作品を仕上げるまでに、2~3日かけることもあるそうだ。「思い出の詰まった布をもう一度、新たな形へ。そして次の誰かへ。ロマンティックですよね。」美意識の高い博多女子の血が騒ぐ。
MIZUKIさんの「絵」とEIKO SHIMANOさんの「布」。二人それぞれの表現は「山猫軒」という場所で出会うべくして出会った。芸術の秋、自然に囲まれた「山猫軒」で作品と空間、そして食を味わってみては?
画像向かって左からEIKO SHIMANOさん、MIZUKIさん。
会期 11月29日(日)までの金・土・日祝日のみ(11時から19時まで)※ライブイベントの日は17時まで
会場 ギャラリイ&カフェ・山猫軒(埼玉県入間郡越生町龍ケ谷137-5)
文責 葉桜こい