川越祭り雑感

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929000人。これが今年の川越祭りの人出だそうだ。確か100万人を予想していたはずだが。。

あまり記憶が定かではないが、確かに昨年よりは減っている。マッ、例年に比べ山車の数は少なく、さらに、ベンツ、ロールスロイス級も少なかった。名山車はそのたたずまいから歴史伝統を感じ、みるだけで鳥肌がたつものだ。しかも川越祭りらしくきちんと1日目には雨が降った。どちらか必ず1日は雨になるという言い伝えも、まるで無形民俗文化財氷川祭礼ならではの伝承のようだ。

川越はお昼には晴れたのだが、都内では結構降っているところもあったようだ。これが出足をとめたのか。夕刻には東上線で人身事故。しかも追い打ちをかけるように、1件が解決したらすぐまた次の人身事故。夕方、川越駅前で合流のため待ち合わせの人々。なかなか難儀を強いられたようだ。これが絡み合っての929000人・・・・・。

しかし、何とも実感のない数字だ。確かに感覚的には昨年より少ないかと思う一方、土曜日の夜は結構な人出だったなと思い、何んとも面映ゆい。

そろそろこのカウント、少しは精密にできまいか?京都、高山はじめ、他市の事例もあるだろう。あるいは集団としてのカウントとしてオーソライズされた統計上の手法もあるのではないか。以前、川越祭りの人出の数え方が話題になったことはあったが、何だか尻切れトンボの印象だ。少なくとも合わせてカウント方法もオープンにしてみせることがないと納得には程遠い。安保法制などのデモ参加者について主催者発表と警察発表との落差に思わず笑ってしまうこともあるが、川越祭りの人出ぐらいはもっと精度を高めてほしいものだ。

菊池憂行