エンブレムとプライド

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2020東京五輪 エンブレム騒動。エンブレム白紙撤回が決まった。なんとも後味が悪い。続々とでてくるデザイナーの盗作・模倣疑惑。開催国日本の品位が低下してしまう気がしてならない。経団連の方が「日本中が社会全体がたるんでいる」という発言をされていたが本当にそう思う。森元首相が五輪組織委員会の会長であるが昨日、記者に対して「何が残念ですか!」と声をあらげていたが、ここになんとなくたるんでる素が潜んでいる気がする。

「武士道」の日本は、歴史の中で 自分の言動、行動に責任を持つリーダーがいつの世にも存在した。
いつからか、リーダーたる立場の人のたたずまいが揺れてきている。
リーダーがそうだから教育者がそんな風潮になり、したがって、その教育をうける一般人も「スジの通った」人間が減ってきてしまった。

「プロフェッショナル」とは?誇りをもって仕事をすることがベースであり、その仕事完遂にむけて並々ならぬ努力をするものだ。深く学ばずに聞きかじったことを文章にしてみたり、きちんとした国家資格をもたない人があたかもその道のプロ然としていたり、世の中まがいものがまかりとおっている。

ある著名な放送人が「一度も自分は完璧と思ったことがない。常に向学心、常にチェック。仕事は一生かかっても完成しないもの」といっていた。おそらく、芸を磨く人、書道、茶道、華道の世界もそうであろう。
まさに「ローマは一日にしてならず」
誇り高き日本人を取り戻し、2020東京五輪を成功させなければならない。川越市は「ゴルフ競技開催地」。
「おもてなし力」を磨かなければならない。伝統ある川越にふさわしい誇り高き「人間力」を添えて。
                                       伊勢谷 珠子