着眼、構成、アピール力競う 少年の主張 坂戸で

すべてのこども、若者の健やかな成長と活躍できる社会を目指して11月は内閣府が「子供、若者育成支援月間」と定め、埼玉県では「いじめ撲滅強調月間」に制定している。

26日午後1時から坂戸市勝呂公民館多目的ホールで平成28年度少年の主張大会が行われた。小学生の部430名、中学生の部2309名、高校生・一般の部861名合わせて3600名が応募。選抜された小学生5名、中学生5名、高校生・一般の部4名が演壇で自分の思いを述べた。

家族のこと、家庭でのひとこま、ボランテイア、介護、障がい、などをテーマにした主張。

なかでも、浅羽野中学二年生の野口智史君は父親が倒れたことでさらに家族の絆が深まったこと。父親の看病と祖父母の介護というトリプル看護の母親の家事を減らそうと男の子三兄弟で工夫したこと。今年起きた痛ましい少年犯罪や社会的弱者を襲った事件などを取り上げ、「命」の大切さを訴えた。「家族とつながった大切な命」という野口君の表現は一流のコピーライター顔負けだった。

着眼点、構成力、そして自然体でのアピール力、表現力が競われた大会、レベルも高く、日本の未来は明るい!と感じた午後でもあった。