京都老舗 井筒八つ橋 津田純一氏 川越で講演   

image_pdfimage_print

京都の老舗の一つ、(株)井筒八つ橋本舗 代表取締役会長・津田純一氏が ウエスタ川越で講演した。

これは川越倫理法人会、狭山倫理法人会、所沢倫理法人会共催事業。 津田氏は井筒八つ橋を持参。八つ橋の名前の由縁、八橋検校を偲んでお琴の形から菓子の原型が生まれたことなど90分間絶妙なトークで会場を沸かせた。 津田氏講演要旨 「会社を長続きさせる秘訣」などはない。強いていえば、志と理念の継承しかないと思う。会社の寿命は23.5年。30年が会社の寿命と言われている。立派な建物を作っても中身がしっかりしないとだめ。形あるものはメンテナンスをしないとダメ。組織もそうだ。井筒八つ橋が会社として存続しているのは神様から選ばれていると感謝をしている。 「おもてなし」の言葉は「もってなす」茶道の流れ。亭主自らがお客様をもてなすという意味。 井筒の心、家訓は「利益より永続」。企業は人で成り立っている。①人が第一②信じること③ウソをつかないこと。利益を目的にしてはいけない、それを目的にした時点でその企業は衰退、崩落していく。

時代やお客様のニーズにあうものは変える。また変えない信念も大切。100年企業は世界の8割が日本の企業。 一子相伝は京都の常識。現在の社長は子どもではない、他企業からのヘッドハンテング。これは珍しい例として地元マスコミに掲載された。勇気ある決断、判断ということで。勇気をもってチャレンジするのは私の姿勢でもある。企業として品質を上げることは当たり前。また利益は、①お客様に還元し、②社員に還元し、③会社のために留保し、④役員に還元し、そしてはじめて⑤株主に還元する。弊社の行動規範はオアシス。オはようはこちらから(挨拶はこちらから)。アりがとうと言われるように、言うように。シあわせはみんなで分け合おう。スみませんは潔く。ということ。

サービスは世代や時代に応えるものと考える。 お菓子の果たす役割は大きい。お菓子はうれしい時、楽しい時、寂しい時、悲しい時、に人々に寄り添う。お菓子の果たす役割は大きい。

下の写真は 八橋検校由来の筝形の八つ橋。 お菓子の町でもある川越市にとっても有意義な講演だった。 %e5%86%99%e7%9c%9f-2