今日はひなまつり

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今日3月3日はひなまつり。自分のお雛様は手入れが悪く、もう飾れない。

うちには4匹のメス猫がいる。平成13年冬にやってきたアメリカンショートヘアのマリアに、亡くなった母が川越アトレでかわいいお雛様を買ってくれた。毎年そのお雛様を飾る。

お内裏様とお雛様。お内裏様が向かって右に鎮座する京雛(伝統飾り?)。お内裏様が向かって左に鎮座する関東雛(国際儀礼?)と呼ばれている。

川越は伝統あるあきんどの街。川越の経済が江戸の経済を動かしていた時代もある。豪商という商家をはじめ何百年もつづくお宅も現存する。お雛様も先代、先々代とつながって歴史があり、飾られたお道具の一つ一つにお嫁入りした婚家、女の子が生まれればお里からお雛様が贈られた。(現在は両家からという形になりつつある)。またお嫁入りにあたっては身代わり雛と一緒に輿入れ。お雛様がお嫁さんにふりかかる災禍を身代わりに背負ってくれるという意味合いらしい。

蚕文化が浸透していた川越地方では月遅れ、4月3日にひなまつりをしていたという時代があった。すべての行事はお蚕様優先だった。現在ではその蚕文化、お盆の時期に残っているぐらいで、だいぶ少なくなったと聞く。

昨年お嫁さんを迎えたお宅には、新しいお雛様が百年以上の歴史を感じるお雛様と並んでいる。凛としたお内裏様とすましたお姿のおひなさま、こまごましたお道具にその時代背景と親の愛情を感じつつ、今年も女性のおまつり、ひなまつりは賑やかに過ぎていく。