高階西中出身 竹本大輝選手の夏 

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甲子園の高校球児。どうしてこんなに輝き、人々の心を奪うのか。埼玉県代表の花崎徳栄高校は見事ベスト8。その対戦相手の山形県代表鶴岡東高校の捕 手・竹本大輝選手はわが川越市立高階西中学出身だ。なんとも複雑な思いで、テレビに釘づけとなった。甥がかつて甲子園をめざし、埼玉大会ではスタンドから 声援。不思議なもので、守備の時は彼のところにボールが飛ばないように。打撃のときは、彼のせいでチャンスを逃したりしないように祈るだけだった。昨日の 竹本選手のプレーはまさにその時がフラッシュバックしたかのようだった。一点を追う鶴岡東。2アウト1塁2塁。なんとバッターは竹本選手だ。ボールを見極 める真剣なまなざし。こちらの心臓まで早鐘となる。

竹本選手の甲子園の夏は終わった。今後どんな道を選択するのか?今までの野球に費やした一瞬、一瞬。この蓄積は彼の人生においてどんな時もプラスに大きくふれるはずだ。

レ ギュラーになることも簡単ではなかったはずだし、県大会を突破することもチーム力あってこそ。甲子園、その華やかな舞台には「力」「魅力」「特長」がある チームがひしめく。昨日は終戦記念日。竹本選手は甲子園という舞台で現在の平和日本の礎ともなった英霊の人々に祈りを捧げた。これも大きな思い出だ。そし て、夏休みのどまんなか、収容人数53000人のスタンドは満席状態。その中でのプレーだ。竹本選手の名前通り、大きく輝く人生への道標となった1日だっ たに違いない。