逝く夏に  川越氷川神社の風車・風鈴

image_pdfimage_print

夏の風物詩の川越氷川神社の「風鈴」。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止につき、縮小とはなっているが、表鳥居に風車、境内に風鈴が炎暑に負けず、「夏の風」を主張している。

とくに「風鈴」は厄除けの意味と あの涼やかな音色を聞くことによって、体感温度を下げ、良好な交感神経と副交感神経のバランスを保つことができるとも聞く。

コロナ災禍によって「ニューノーマル時代」が始まるというが、この夏ほど人生を見つめなおすことはなかった。コロナ、自然災害、交通事故など不慮の事故、そして突然の病。実は人間1分先も約束をされてはいない。

やりたいことはやってしまおう。やりたいと思ってもなかなか実行することは難しいことはわかっている。

渡哲也さんが亡くなった喪失感は大きい。渡哲也さんの訃報を受け、テレビでは過去の映像が流れている。渡さんは、ある役柄で「未練はあるが悔いはない、と病床でのセリフがあり、そういう人生を送りたい」と語っていた。

「未練はあるが悔いはない・人生を!」と晩夏猛暑の氷川の風に吹かれる風鈴の音を聞きながら、心した。