愛ちゃん感動をありがとう リオ五輪卓球シングルスベスト4

image_pdfimage_print

卓球女子シングルス福原愛選手、メダル獲得はならなかったが、日本国中に感動を与えた。

3位決定戦で北朝鮮の選手カットマンとの対戦、1セット奪取したものの本来の福原選手のペースをつかめぬままゲームセット。福原選手は3歳から、卓球台に顔をちょこんとのぞかせるくらいのおチビちゃんのころからメデイアに取り上げられた。小学生、中学生、高校生、大学生と国民にその成長の姿をみせつつ、オリンピックには4回出場。高校時代は青森山田高校に在籍。今回のインタビューで「青森の名産、津軽塗のように自分のプレーも分厚くなってきた」とコメント。青春を見守ってくれた津軽地方に心を寄せる姿は、「愛ちゃんは素敵な大人の女性」を内面からにじませる証左。

卓球は頭脳のスポーツであり、どの競技もそうだが、メンタル面を鍛えないと「その先」にすすむことはできない。小学生中学生高校生と同じ卓球の小さい白いボールを追った経験者として、あの卓球のトレーニングが受験の時も、社会に出てからの「心」を試される時も、バックボーンになっていることを断言できる。

愛ちゃんの一球、一球に集中する姿は、日本中に感動の風を起こした。そして、愛ちゃんの小さなガッツポーズとともに上げる「サアー」の声は日本中にワクワク感・オリンピックモーメントを広げてくれた。

リオ五輪の競技はこれからも続く。日本中が心一つに「日の丸チームジャパン」に熱い声援を送る日が続く。これからの日本を背負う若い世代には「乗り切る精神力」のすばらしさもあわせて感じてほしいものだ。