一騎打ちの様相 川越市長選 

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来年、平成29年1月15日告示 22日投票の川越市長選挙。現職の川合善明氏に対抗し、現職埼玉県議会議員山根史子氏の父、元参議院議員山根隆治氏が出馬するという一騎打ちの様相だ。

山根氏は昨年より、娘山根史子氏の県政報告とともに、自分の名刺をもって、各家庭を訪問。現在は「川越市政をガラッと変える市民の党」「ジャスト庶民派」を標ぼうし、市内で政策宣伝カーを使って、地上戦、空中戦を展開。

一方川合氏は、現職公務多忙もあり、自らが動くというよりも、後援会組織を使っての活動が主だ。

23日夜に行われた川合善明後援会拡大役員会には後援団体5団体を中心に市内全地域を網羅する20地区の代表がかけつけ、組織の引き締めを図った。来賓の中野英幸県議は「自民党も来月には推薦を出すと思うが、選挙は政党だけではない、市民の力が大切」福永信之県議は「公明党も全力だ。チラシ、リーフレットをもってみなさんで大きなうねりを創ろう」と檄同様の熱いメッセージを送った。

川越市議会からは自民党市議団(江田肇、吉田光雄、三上喜久蔵、関口勇、三浦邦彦、吉野郁恵、荻窪利充、岸啓祐、吉敷賢一郎、海沼秀幸)公明党市議団(大泉一夫、近藤芳宏、桐野忠、中村文明、田畑たき子)やまぶき会(新井喜一、矢部節、小野澤康弘、中原秀文、小高浩行)市民フォーラム(牛窪多喜男、高橋剛、伊藤正子)政晴会(川口啓介、明ケ戸亮太、樋口直喜)が推薦状を送った。山木綾子議員は「民進党からも、民進党市議団からも残念なことに推薦状は出せない、しかし、私は8年前の気持ち、初志貫徹。私の後援会組織、山木綾子を支える会からの推薦状をもってきた」と話した。

川合市長は「スタッフがかわごえGO!という名前入りのジャンバーを着用している。川越まだまだ元気を出していけるという意味合い。人口も35万突破し、まだ増加傾向、観光客も増加、2020東京五輪に向けて海外からの観光客も増加し、世界に向けて川越の魅力を発信するチャンスでもある。2022年には川越市政施行100年。どんどん伸びる川越のためにこれからもがんばっていきたい。財政調整基金で歳入歳出のバランスをとっているが、より工夫をして、その基金の捻出を図りたい。すべてに工夫して、利便性の向上と安心安全な川越を創っていきたい。相手候補は選挙の王道のもと戦っている、決してあなどれない。皆さんには緊張感をもって運動を展開してほしい」と前哨戦にふさわしく、声を張り上げた。

西村平雪後援会副会長のリードで「川越GO!」それに呼応する形で参加者が「川合でGO!」とエールの交換がされ、川合善明後援会拡大役員会は本選挙に向けて実質的な後援会活動がスタートされた。

市議会は共産党市議5名、民進党の片野広隆議員、無所属の小林薫議員、を除く議員が川合市政3選に向けて一致団結することになる。しかし、議員の数とその持っている票が川合支援に直接結びつかないこともセオリーなのが現実。中野県議、福永県議の危機感以上に本人川合市長がどれだけ危機感をもって、選挙対策本部をけん引していくかが今後のカギでもある。

三潟 正義