ネット社会に想う メールもパソコンも携帯も

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通信機器の進歩は生活を一変させた。いまや携帯電話を使わない、持たない、というヒトは「骨董品」扱いかも。自動車電話(車載電話)がステータスの証しであった昔(30年くらい前?)、「030と040って地域によって番号が変わるから遠出がわかっちゃう」といった会話があった。当時の恋愛連絡手段は「ポケベル」。「ポケベルがならなくて」という歌があった。その前は当然電話。電話を自室にひくかどうかで親ともめるといった学生が存在した。その前は電話すら借りにいくといったことも。今は一人一台以上携帯電話を所持する者も。。無料通信アプリラインの既読スル―は「大変失礼」といったマナーも。機種によってショートメッセージが「開封済み」になりそのままであるのも「失礼」のことも。しかしながらいまだに通常メールをスル―する人々もいる。ねちっこいやりとりは不必要かもしれないが「返信」は当たり前ではないか?「承知しました」(ちなみに了解という言葉は上司が部下に使う言葉なので上司にむかって使うことは無礼となる)「ありがとうございます」「メールありがとうございました」は当然であって、それらにちょっとエッセンスを加えた一文をそえると気の効いた返信となる。「常識」を大人がしないのだからその親に育てられる子供たちも推してしるべし。便利な時代だからこそマナーは磨きたいと思うのである。

閑話休題。情報発信のツールとしてSNS(ソーシャルネットワークシステム)を活用する、もしくはHPを常時更新し行動を公開する、ブログを発信するといった政治家が多い。70代80代もパソコンを自由自在に操る人も増えてきた。紙媒体にプラスして「発信力のある政治家」というのは頼もしい。そういう時代に「パソコンはやらない、ネットは見ない、インターネットはやらない」と公言している政治家が存在していると聞いた。自慢なのだろうか?誰もほめないだろう。政治家はアンテナ高く、情報を収集し、常に時代とともに歩かなければならないのだ。(と言ってもこのサイトももちろんご本人は目にすることもないのだから・・警鐘にはならないが)。いくつになっても、どんな状況にあっても「自分を磨く」ことは忘れずにいたい。

伊勢谷珠子