いのちにやさしい川越市をめざして 市民立ちあがる

image_pdfimage_print

平成26年から活動を開始している「小江戸地域猫の会」(早瀬綾子さん)。

単なる「猫問題」というのではないのです。①「地域コミュニテイの回復」②「環境問題」③「命の大切さを学ぶ教育」ととらえています。と明確に話す早瀬さん。早瀬さんは川合川越市長のタウンミーテイングに参加し、行動を起こす。この熱意が今秋発行の広報川越第1350号に掲載されるきっかけとなった。猫を通じて地域のコミュニテイ関係をよりよきものにしていく。自治会単位で相談をもちこまれることも現在では増えた。

ノラ猫というとどんどん繁殖する、植木や農作物をいたずらする、糞尿をまきちらすなどイメージが悪い。しかし、視点を変えると東京谷中の猫や、仙台松島のねこ島、ねこ駅長など全国各地に「猫大使・にゃん大使」が存在している。2020東京五輪にむけて川越にも多くの外国からの観光客が増加するのは必至。早瀬さんは「動物愛護精神の高いイギリス人にもさすが!と思われるようにノラ猫ではなく地域猫に。ノラ猫の糞尿問題はオスの発情期の尿の臭いが特にひどい。これは環境問題とも言える。清潔な環境を不妊・去勢手術によって保持していきたい。電子脳、ゲームによって命の大切さが希薄になってきた。動物を通じて子供たちに命の重みも知ってほしい。」と考えは多岐にわたる。

川越市は中核市であり、市主導の「川越方式」が必要とされる場面が多い。早瀬さんを中心とした「小江戸地域猫の会」は市民・行政・ボランテイアの三者の協働で「人と動物が共生できる社会」を確立に向けて地道な活動をひろげている。2020東京五輪(ゴルフ競技開催は霞ヶ関カンツリー倶楽部)までに「川越市をいのちにやさしい街に」。「川越市に動物愛護推進員制度を創設」。目標・数値・期限をかかげて「小江戸地域猫の会」精力的に前進している。