青年市長がまちを動かしていく 春の首長選雑感

加須市では42歳の高橋稔裕市長が誕生。新人同士の戦いを1万票差で勝ち抜いた。高橋氏はたくみな広報戦略だった。SNSの使い方がうまかったし、日々の更新も熱意があった。若者を集めての質疑応答もいわゆる「サクラ仕込み」がなくてもやる、若者が政治に関心を持ってもらわないと、未来はないという信念が高橋氏にはあった。

久喜市貴志信智市長39歳。現職梅田氏を17000票差をつけて勝利。8年前、現職田中晅二市長を破った梅田氏に今回その勢いはなかった。まるでデジャブをみるようだった。久喜市は旧久喜市、栗橋町、鷲宮町、菖蒲町1市3町の合併。梅田氏は鷲宮出身が不利ということもあったが、それだけではない。貴志市長は市議選でも9000票を突破するチカラがあり、「何かやってくれる」という市民の期待が票を集めた。

妻の祖父が埼玉県議会で議長までつとめた秋山清氏ではあるが、高橋氏は群馬県出身。貴志氏は秋田県出身。そう、地元生まれ地元育ちというキャッチフレーズは有権者には響かない時代になった。瞬時に情報が世界を駆けまわる時代、地元ではなくてはという発想は昭和のこと。流入人口がなくては自治体は成り立たなくなっているのだから。

さて、夏には東松山市長選だ。現在は県議の松坂よしひろ氏65歳、市議の中島慎一郎氏40歳が名乗りをあげている。松坂氏は市議から市長選に挑戦すること2回、敗戦をへて、県議になった。中島氏は市議4期で政治経験が足らなくはない。有権者は松坂氏の「悲願」に賭けるのか、中島氏のフレッシュさに期待するのか?7月5日告示まであと2か月、目が離せない。

(画像は久喜市長選最終日の様子)