川越市長 川合善明氏 勇退。混戦必至の川越市長選

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4期にわたって市長をつとめた川合善明川越市長。年明けの市長選に不出馬と表明した。突発性難聴が大きな理由。

「市長という職は気力体力が充実していないと災害対策をはじめ、ハードな課題に取り組むことができない」と川合氏。

2009年に初当選した川合氏。初陣は激戦であったが、二期目は無投票、三期目は渋谷實県議(渋谷真実子県議の父)と、四期目は川目武彦市議と、3期目4期目と無難な戦いで勝利してきた。川越氷川祭の山車行事のユネスコ遺産登録。インバウンドを含めた観光客の増加で国際観光都市へ。東京2020オリンピックゴルフ競技は霞が関カンツリー俱楽部で。川越駅西口周辺整備とあたらしいまち。音楽が響くまちの一環として大学ビックバンドの開催など華やかな川越の歴史を紡いできた。一方未曾有の感染症・コロナ対策では県・国と連携で苦労をされた。

川合現職市長の不出馬によって、年明けの2025年1月の市長選は相当混戦は必至。早くから市中に看板・ポスターを掲示している森田はつえ氏は元裁判官。出馬の意向を示しているのは元外務副大臣をつとめた故山根隆治参議院議員を父に持つ山根史子氏。山根氏は市議、県議とステップアップしてきた。このほか若手市議、ベテラン市議が出馬準備をすすめている。

自民党総裁選が終われば、この秋、解散総選挙。この国政選挙を乗り越えての川越市長選。様々な思いが交錯して、川越政界から目が離せないのは事実だ。35万都市川越の未来を誰に託すのか、残暑を越えて秋から冬へと静かな熱い戦いは水面下で