さようなら 渡さん

存在感のあるスター・渡哲也さんが逝ってしまった。

大好きだった。任侠世界やハードボイルド刑事の役の印象が強いが、壮年以降の映画の役も素敵だった。

渡さんの代名詞はレイバンのサングラスと派手なカーアクションの「西部警察」。

一方、「長崎ぶらぶら節」「時雨の記」は渋くて、人間の厚みを持った、円熟した男性そのものを体現していた。

私立の三田学園中高を経て、青山学院大へ。洗練されたイメージの経歴に加えて、鉄の結束・石原軍団を石原裕次郎氏、亡きあとを牽引し、「スジ」を通した。

直腸がんを公表し、術後ストーマをつけて復活したことは、がん闘病の人々に勇気を与えた。

オーラをまとったスター・渡哲也さん 夢をありがとう。