あいちトリエンナーレ 雑感

3年に1度愛知県で開催される国内最大級の現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ」が14日閉幕した。従軍慰安婦を象徴する少女像の展示がされた「表現の不自由展・その後」。大村知事は開催を決断し、河村名古屋市長は座り込みをして開催阻止を叫ぶ。

国・文化庁は補助金全額交付をとりやめた。それに対しては憲法21条「表現の自由」に抵触するのではないか?と声があがっていた。

アート・教育・研究・文化活動はあくまでも「自由」であるべき。菅官房長官は「政権の介入はない」という。しかし、補助金決定が突然不履行になることは、「政権の顔色をうかがっている。忖度ありか?」といわれても仕方がない。与野党ともに政党の垣根を超え、「おかしい」という見解を持つ議員の存在は否めない。

政権政党の姿勢は地方政治に直結し、影響を与えるものだ。

「川越市政も川合市長誕生からリベラルな方向へ大きく舵をとってきた。市民活動の自由がある。」という有識者は、「それでも講演者が反現政権の人、主旨が反戦だったりすると川越市も同じようになってしまう可能性がアリかも」と顔を曇らせる。

舞台・音楽・映画・言論、すべての文化活動は「自由」に。右派と左派。リベラルと保守。それぞれの持ち味を生かすことが「日本」のよさである気がするが・・・。

いずれにしても「あいちトリエンナーレ」はとても注目された芸術祭となった。