東日本大震災に心を寄せる 2016

あの日のことは、今でも鮮明だ。会社スタッフ13名をつれて池袋で講習中。会場カラオケボックス店長から、会計なしで、退出くださいと。西池袋公園にはすごい人。駅から東武デパートから押し寄せる人の波。スタッフつれてホテルメトロポリタンの部屋を借りようとしたが、幸運にも一階レストランの席に案内された。暖房はオフになったがホテルからの毛布と飲み物の提供。西武線が動いたものの、川越からの迎えの車をひたすら待った。
未明の254号を歩く人々。車のラジオからは未曾有の被害が。

そして、計画停電。ガソリン不足、スタンド渋滞。食品流通の乱れ。
当時、認知症初期であった母も、計画停電には「東北の人のこと考えたら当たり前。こういう時は布団にはいって体を休める時間にすればいいのよ」と話していた。

友人のなかには、現地で炊きだし支援、ヘドロの掻き出し支援で定期的に訪問している人が数名いた。頭が下がった。

自分は?いくばくかの寄付もした。義援金を募るコンサートの手伝い。
東北で消費することが地域経済を助けることかと、岩手、福島、仙台へでかけた。

当時の国際ロータリー第2570地区ガバナー西川武重郎さん(故人)は「寄付をすることは誰しもが色々な形でできること。この地震を風化させないことが肝要。いつまでも心を寄せること、それが大事。」と熱くPRして「ロータリー希望の風」という基金を創設。震災で被害にあった子供たちの学費支援を大学卒業時までという活動は今でもつづいている。素晴らしいことだ。

何気なく日々を過ごす。笑ったり怒ったり。そういう日常の中で、決して私たちは3月11日を忘れてはならない。被害にあわれたすべての人々に心を寄せること。どんなかたちであれ、自分にできる何かを、肝に銘じていきたい。