
その衝撃は多くの友人知人に与えた。坂口孝さん(割烹福登美会長・国際ロータリー第2570地区ガバナー・川越商店街連合会会長)はたった2か月の闘病の末、黄泉に旅立った。
国際ロータリー第2570地区は埼玉西北地区で構成されている。クラブの数は44。職業を磨きながら地域で、世界へと奉仕活動をする団体。おそらく現役ガバナーの急逝は過去にもなかったか、とも言われた。
蕎麦屋を開業した祖父から守った暖簾は100年を超えた。大宴会を開くことができて、本川越や川越市駅に近いという地の利のよさを生かした割烹福登美を思いきって業態変更した。お店をコンパクトにした赤心堂病院前の福登美、川越蔵里の「八州亭」そのほか病院への配食サービスなどを展開していた。初めてインタビューをしたことがあったが、「川越グルメの台頭はいい。ライバルががんばると自分もがんばる。あの店、繁盛してくやしい、なんていう狭量な考えではまちは発展しない」という言葉が鮮明に思い出される。度量の大きい方というイメージだった。
通夜式告別式で喪主清子さんは「坂口はオトコギ(漢気・男気・侠気)のひとでした」と。その一言がすべてを物語っている。
大きな会での司会役もつとめた坂口さん。坂口さんに任せていれば大丈夫という空気はいつも会場に流れていた。
闘う弱った姿ではなく、元気に笑っていた姿を覚えていてほしい、という遺言は坂口美学の真骨頂だろう。あらためて合掌。
画像は2025年8月28日撮影(坂戸さつきロータリークラブ公式訪問)

