今年蓮馨寺落語会が10周年を迎えた。昭和の街というネーミングのもと蓮けい寺界隈は一番街と違ったレトロな雰囲気を醸し出している。
リーズナブルでおいしいお店も多い。中でも「やきとり もとはし」は今年度都市景観表彰を受けた。珍しいお酒やウイスキー、手の込んだやきとりが楽しめる。大黒屋食堂は展示スペースがあり、写真、焼き物、書などの発表の場としても人気だ。
さて、蓮馨寺。住職は粂原恒久氏。小江戸川越観光協会会長をつとめたり、大学の教壇にも立つ。毎月18日の川越きものの日にも講堂を開放しているが、落語会が10年という長い間継続できたのも粂原住職の懐の深さあってこそ。
落語は一つの文化であり、江戸文化を代表するもの。10年の節目を迎えた落語会。老若男女が集う本来の寺の姿を具現化する象徴的行事として今後の継続が楽しみだ。