絶頂期こそ…

image_pdfimage_print

小池都知事の勢いがとまらない。

政治を学ぶという名のもとの小池塾には選抜された2900名入塾。集まった資金は1億円を超えるとも。小池氏は「批評家ではなく、プレーヤーになって」と力説。入塾者の子育てママは「小池チルドレンになって、都議でも衆議院議員でも、参議院議員でもなりたい」と語っていたが、ちょっと違和感を感じた。

政治が地方も国もなんとなく、質の低下が見られる、もちろん一部のもの。絶対数は地方、市町村、都道府県、日本について、真摯に考え、よりよい方向を模索している人たちがまつりごとに奔走している。政治はミーハー的発想では成就しないことは明白。

そういう中、小池支持にまわった7名の処遇について自民党超大物の二階幹事長が乗り出し、丸くおさめることになっていた。二階氏からは慰労会の声がけもあった。が、なぜかその呼びかけは拒否、さらに先月補欠選挙で勝ち上がった若狭代議士は「七人を除名するのなら、私は離党も辞さない」と。

ずいぶんと思い上がった発言と感じた人少なくないはず。自民党公認で出馬し当選してから十日もたっていないのに、「離党」なんてことを軽々に発言すること自体、政治家の質を疑う。二階幹事長も「注意しておきます」と憮然とした表情だった。

絶頂期の次にくるのは、下降期しかない、という世の中の常がわかっていない者に訪れるのは…

解散風や来年の都議選、国民も都民も熱にうかれてる場合ではない。

東京五輪も豊洲の問題も、生きる糧がかかっている多くの人がいる。「根回しはしない」なんてカッコいいことと感じてる人がいたらそれは大きな間違いだ。