現代の名工は卓越した技能の第一人者で厚生労働大臣から選ばれる。昨年秋には県内から3名だった。
その一人に川越の植鍋・小峯吉衞さんが選ばれた。小峯さんについては弊社代表取締役岡部みゆきがスペシャルサポーターとして参画した「川越市市制施行九十周年記念・川越百の顔」(2012年発行・日本電子新聞社)にも登場していただいている。
川越養寿院で行われる曲水の宴。小川から流れてきた盃を受けて、和歌を詠む風流な遊び。その歴史は日本書紀にも記され、奈良時代以降貴族が楽しんだ。小峯さんは養寿院の平たんな土地に盃が流れるように工夫を凝らした。このほか水琴窟、竹蓑垣など失われつつある制作技法を後進へ指導。
今回は自宅の中庭にも小峯さんの粋を取り入れたお宅を訪問し、見学させていただいた。
竹と龍。わびさびの世界がひろがっていた。