5月11日 ウエスタ川越で歴史まちづくり法10周年記念シンポジウムが開催された。
主催は歴史的景観都市協議会、文部科学省、農林水産省、国土交通省「地域の魅力向上と次世代への継承」をテーマにシンポジウムは進められた。
神戸芸術工科大学教授の西村先生による基調講演、歴史的まちづくりに取り組む8都市の首長との意見交換が活発に交わされた。
三重県亀山市長、高知県佐川町長、岡山県高梁市長、宮崎県日南市長、福島県国見町長、和歌山県湯浅町長、新潟県村上市長、そして川越市長の川合市長が、まちの魅力と歴史的まちづくりへの取り組みを話した。
西村教授によると、「以前、都市計画は都市問題を解決するもので、歴史的視点がなかった。しかし、各地で市民の歴史的なものを保存しようという運動によって機運がたかまり、現在の歴史まちづくりにつながった。都市は歴史を活かすこによって再生できる。われわれは大きな歴史の中にいるということを念頭に次世代へ継承する責任がある」と。
このあと歴史まちづくりを進める全国77都市が登壇。川合市長が代表して共同宣言をおこなった。77都市から全国にこの広がりを進めていくことが、真の地方創生につながるかもしれない。そして、人口減少という大きな課題の中、いまを生きる自分たちの責任を再考するシンポジウムでもあった。