「心豊かに自分らしくいきる・つながる・よりそう」をテーマに東ちづるさんの講演がこのほど本庄市で開催された。
自らを磨き、会社を発展させ、地域社会に、国際社会に貢献するを根幹に活動する国際的な奉仕団体、国際ロータリー第2570地区(埼玉県西北地区)本庄ロータリークラブ主催で。
あの東日本大震災で夢をあきらめた子供たちはどれだけいるのか。国際ロータリーでは震災で親を亡くした子供たちのために「ロータリー希望の風奨学金」を設け、返済なしの奨学金を支給している。今回の講演会も募金箱を設置し、支援を呼びかけた。
1980年代「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」の東ちづるさん。25年前からボランテイア活動をしている。骨髄バンクの啓蒙がスタートであったが今では社会的弱者、生きづらい人々のために「一般社団法人 Get in touch」を立ち上げた。
「ちがいはハンデイではない。まぜこぜの社会。混ぜご飯のようにいろんな具があっておいしさが口の中に広がっていく。すべての人が自然に気楽に自由に暮らせる社会を。ある人は瞬発力が、ある人は芸術がある人は音楽が。その支援は決して施しではない、人がつながるチャンスを作るという意味。阪神大震災がボランテイア元年と言われている。ボランテイアと奉仕は違うものであり、チャリテイはまったく別物。いまを、今日一日を自分らしくいきる。人は平等ではないが、対等であり同等、同格だ。困っている人に頑張ってください、ではなく、一緒にがんばりましょうという配慮が必要だ。私は私であり、人は人。なりたい自分になることが大切。怒りも悲しみも互いに分かちあっていければいい。一人で見る夢は妄想、みんなで見る夢は現実になる。ボランテイアを手話で表すと一緒に歩く姿。これからもさまざまな人と一緒に歩いて行こうと思う。」これが東さんの講演要旨。
女優というよりも聡明な女性が体験談をわかりやすくユニークに話す講演。集まった本庄市民も口々に「感動した」「ボランテイアの認識が変わった」などと興奮さめやらず、伝える力の重要性を感じた夜でもあった。写真は出迎えする本庄ロータリークラブメンバー。