思いやりもコミュニケーション フリーアナ遠藤泰子さん講演

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昨秋川越市内で「税を考える週間」行事の一環でフリーアナウンサーの遠藤泰子さんの講演が川越法人会主催で開催された。テーマは「あったかいことばで話したい~美しい日本語とコミュニケーション~」。

トレーニングを積み、なおかつ放送局の最前線で活躍されてきた遠藤さんの言葉には重みがあった。

遠藤氏は「言葉は消しゴムでは消すことができない。一回口から出た言葉は取り消すことができない。口から出るのは自分の心と思っていい。日本の文化の一つに漢字がある。忙しいという字を分解すると心を亡くす。體という字を分解すると骨が豊かとある。骨が豊かであって初めての健康なのだ。永六輔さんとのラジオは番組は46年間。永さんは言葉の師匠。永さんの素晴らしいところはなんでも興味を持つこと。いろんなことを教わった。かける言葉、手紙に託す言葉、言葉は大切だ。たった一秒の短い言葉でも大きな役割を果たす、それは何か?「ありがとう」だ。また語尾も大事。語尾が上がるのか、下がるのかでイメージがぐんと変わる。また思いやりもコミュニケーション」と結んだ。

政治家にとって言葉は命であると先日の記事に書いた。しかし遠藤さんの講演を思い出し、当日のメモをひもといた。言葉はコミュニケーションであり、政治家でなくても「人」としても言葉は命と再認識した。一度口にした言葉は取り消せないし、たった一言ですべてを失くすこともある。口からでるものは自分の心のありよう。逆に言えばその言葉を受け取った人は相手の心をそこに見ることができる。言葉を大切に「素敵な人間」になれるよう、いつまでも修行が肝要と心した。