川越初山 今年も次代を担う子供たちでにぎわい

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「今日はお浅間様。」夏の陽が西に傾くころ、国道16号は烏頭坂あたりが混雑する。

川越仙波浅間神社「初山」は毎年7月13日。この一年に生まれた赤ちゃんを連れて若夫婦が、孫育てに懸命の祖父母とともに、参詣する。富士山の神霊を祀った浅間神社の霊威に基づく信仰の一つで、静岡の富士山に見立てたお山を祀り、お参りした歴史は1735年から続いているという。

「今日ご在宅でしょうか?」とお電話をいただけば「ピン」とこなくてはならない。

友人は「○○が無事初山を迎えることができました。」と挨拶があったという。

子どもを囲んで参拝して、お土産にあんころ餅と団扇を買って帰る。夏の健康のためにあんころ餅。夏の難病や疫病を追い払うために団扇。それらをお仲人さんや近親者に配るならわし。川越の伝統・歴史が脈々とつながっていく、なんとも素敵な一日だ。