ヤングケアラーを考え、支えていこう!

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ケアラーとは、援助を必要とする人を無償で介護、生活援助をする人。特に18歳未満で中学生高校生が家族のために介護する人をヤングケアラーと位置づける。

埼玉県では全国初、埼玉県ケアラー支援条例を昨年3月に施行した。

特にこの11月をケアラー月間として、ケアラーを支える地域での仕組みづくりなど、ケアラー支援の啓発活動を推進している。

県内全ての高校 2年生 55000人に県が調査したところ、25人に一人がヤングケアラーに該当するというのだ。ヤングケアラーは、勉強、スポーツをはじめ、中学生だったら、高校生だったらなどという当たり前のことをあきらめざるをえない。進路すらも大きく変えていかなければならない現状を抱え込んでしまっている。相談する先すらもわからない。

このようなヤングケアラー、に光を当てようということから条例制定の運びとなったわけである。

条例の制定には議員の知識と情熱が必須である。県議会議員の仕事は県と市町をつなぐことは当然であり、条例を立ち上げることも求められていることの一つ。埼玉県はこのほか全国に先駆けて「エスカレーターでは立ち止まらない条例」も施行した。よりよい県民生活を守るために全国初の条例を打ち出す埼玉県議会には大きな拍手を送りたい。「埼玉からはじめる」その姿勢が誇らしい。