なりたい自分に たった一度の人生 小林麻央さんから

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がん闘病中の小林麻央さん(市川海老蔵夫人、フリーアナウンサー)がブログを立ち上げ、話題になっている。伝える仕事をしてきた麻央さん。上智大学在学中からテレビに出演し、海老蔵さんとの結婚寸前まで日テレの午後11時からのnews zeroでサブキャスターを務めた麻央さん。キャリアに裏付けされた文章力に「さすが」と感じた。また、闘病でつらいことは山ほどだろうに、自分をさらけだすことが、「なりたい自分」への扉とは!「輝く女性、麻央ちゃん。がんばれ!」とエールを送りたい。

麻央さんは「たった一度の人生だから」と30代の女性とは思えない人生への達観は「がん」との闘いの日々からの悟りだ。歳を重ねると周りの肉親との別れや先輩、友人の不慮の死と向き合うことが多くなり「たった一度の人生」が身に沁みる。くらしの中で人生観への見直しをすることが習慣化されるものだ。

一生を送っていくなか、よほどのお大尽様でない限り、ひとは「生業」を選ぶ。公務員、会社勤め、商い、専門職などなど。30歳を過ぎて起業した。その中で「それらしき理屈を正論のごとく言いくるめる業界のおごりに身をゆだねては、そこで自社の成長は止まると自戒すること。業界の常識は世間の非常識かもしれない。常にチェックチェック。当たり前の感覚と集合心理が働くと麻痺がうまれ、それが常識という錯覚が人間を卑しくしていく。個人商店であったとしても事業家という自負心を常に持つ。最低のモラルを堅持していくこと。日々の自己研鑽を積むこと。」と厳しい指導をしてくれた先輩がいたことを今一度かみしめている。

小林麻央さんのベッドでの奮闘、小池百合子都知事の都政での奮闘、ひとは真剣に奮闘する者にエールを送る。「慣れ」「油断」「マイルール」には気をつけて一日一生として奮闘していきたい。

伊勢谷珠子