「川越を愛し国政に尽くした菓子屋と政治家の80年」とタイトルから人柄がにじみ出る。サブタイトルは「一生懸命が福を呼ぶ」。けだし名言。
中野清氏は今年のお正月で傘寿を迎えた。ご夫妻で入場する姿は選挙の総決起大会のデジャブのようだ。
発起人代表の参議院議員中曽根弘文氏(元外務大臣、元文部大臣)は「中野先生は一人は万人のために万人は一人のためにという言葉が好きだそうだ。その通りに生き誠実で清廉潔白」地元発起人代表川合市長は「中野先生はプラスの発想でどんな困難なことにも負けない人。ご子息とともに川越の抱える問題、例えば川越線の複線化についても先頭に立って行動を起こしてくれている」太田元国交大臣「現場で地道に、庶民目線。代表的な日本人。そういう人がこの日本に、埼玉に、そしてこの川越にいることはすばらしい」上田知事「とにかくマメで情熱のある人。そしてはりめぐらせた情報網。そのルートは県庁内でも謎」島村宣伸元代議士「意欲的で人の三倍働く人」と続々とメッセージ。
さらに、国政から衆議院議員では山口泰明氏、土屋品子氏、柴山昌彦氏、田中良生氏、神山佐市氏、参議院議員の関口昌一氏、古川俊治氏、片山さつき氏、西田まこと夫人、大野松茂元内閣官房副長官、小島敏男元文部科学副大臣。県政から小谷野五雄自民党県議団団長、長峰宏芳117代議長、福永信之氏、渋谷実氏、星野光弘氏、関口一郎元副知事、塩川修副知事、元県議の大石忠之氏、大川修司氏。川越市議会から吉田議長、関口勇副議長はじめ22名、富士見市議会からは津波議長、尾崎副議長はじめ9名、ふじみ野市からは伊藤議員。川越、ふじみ野富士見市から市議会OB多数と錚々たる登壇数であった。
中野清氏は「政治で多くのことを残せたこと、くらづくり本舗のことすべて、みなさんのおかげ、おかげ。」ときっぱり。中野清氏の政治活動を支えた女性部花影会代表から花々が贈られると、満開の笑顔を夫人とともに会場にふりまいた。
そのあと、川越高校出身者で校歌、明治大学出身者で校歌とステージには多くの来賓が登壇するチャンスもあって気配りの「中野」健在。長男の中野英幸県議会企画財政常任委員長が親族代表としてお礼を述べながら、「川越を支える新しい力として今後もご支援、ご指導を」との言葉に会場内から大きな拍手が巻き起こった。その熱気は、第一の〆、第二の〆とさらに盛り上がり、第三の〆では「中野ひでゆきサポーターズクラブ」「英幸会」などののメンバーがステージに登壇できないほど参集し「中野清の後継者は中野ひでゆき」というエールで会場内のボルテージは最高潮に。
生涯現役を掲げる中野清氏。次なる目標は英幸氏のネクストステージへの布石と目標達成。今後の父子鷹の活躍は川越、埼玉、日本の将来を担う予感を感じさせる春の夜となった。
伊勢谷 珠子