小池都知事の今後に注目

これほど「イメージ戦略」が成功した選挙も久しぶりだ。

キャスターから国政へ。グリーンのイメージカラーの日本新党(今回のグリーン戦略でなんとなく思い出した)細川護熙氏とともに非自民を掲げて議席を得た小池百合子氏。いつのまにか、小泉政権では環境大臣に就任。クールビズを定着させた。そして郵政解散では刺客候補として東京都豊島区へ鞍替え出馬で当選。今となればこの選挙区替えがあってこその都知事への道となるが。女性初の防衛大臣に就任。「I shall return」と得意の英語で退任した姿も印象深い。

「政治家・小池百合子・集大成」という今まで得た戦術すべてを展開していく姿に都民が反応し、大量得票を生み出した。政治、選挙の世界で「たられば」はないが、これが「桜井翔くんのパパ」との争いだったらどうだったのか?とも思う。また安倍政権大勝がゆえに「わたしには組織がない」という小池氏の反体制、反自民党東京都連、という構図の戦いぶりが功を奏したともいえる。

増田氏は実務派で、安定路線ということはわかっていても「都民の心」を大きく動かす力に欠けた。

鳥越氏。戦法が「安倍政権批判」「原発ゼロ」「非核都市宣言」ということで「都民のための都政」との距離がありすぎた。参議院選直後で、大勝した安倍政権批判をすることもナンセンス。ジャーナリスト魂を全面に打ち出し、保守票をもとりこむ戦いを展開したほうが伸びたのではないか。本来鳥越氏が獲得すべき票が小池氏に流れたことも増田氏にとっては不利でもあった。都民にとっては野党共闘よりも「きちんとやってくれる人」が選ぶ基準となった。

小池氏。「見たこともない都政」と艶然とほほえみながら語ったが。余計なお世話かもしれないが「見たこともない都政」よりも、地道で確かな公約実現がありがたい。子育て、介護、通勤通学環境の改善、東京五輪成功、問題は山積みであり、解決は急務。都議会と都庁職員とチーム力ですすめ、世界の冠たる首都東京に輝きを取り戻してほしいものだ。青島さん、石原さん、「何かやってくれる期待感」を背中に背負って都政のトップとなった。なおのこと小池都政から目が離せない。

 




聴く力

首都決戦、東京都知事選挙もラストサンデー(24日)。この一週間は各陣営ラストスパートに必死だ。

鳥越、小池先行、追う増田というのが前半。今日の報道では小池、増田拮抗、追う鳥越と。

埼玉県民としても、猪瀬、舛添というあっけない幕切れ、任期途中での辞任などは見たくない。

さて、政策がないともいわれる鳥越氏はジャーナリスト魂でもある「聴く力」があるとアピールしていた。

先日 川越市から全国へアピールする企業でもある「聞き流すだけで英語が上達」でおなじみの「スピードラーニング」を開発販売している株式会社エスプリラインの相談役・大谷稔さんの話を聞く機会を得た。

大谷さんは「聞き流すのは英語だけ。聴くことが大事であることは仕事でも家庭でも同じこと。聴く力がないと人の心をつかむことはなかなかできないのものだ。自分でも意識的に聴く気持ちを大切にしたら心の友が増えたのだ。人間関係を醸成するには「聴く力」。しかも深く聴くことが大切なのだ。」と持論を展開した。

「聴く力」は、人間ができていないとなかなか難しい。というのは人間、歳を重ねて、経験を積むと自分の知識を過信してしまい、またその知識をひけらかしたくなるものだ。饒舌になってしまうことも然りだ。しかし、「まずは聴いてみる」そして、考察したり、反省したりする。人の話に耳を貸さない人はそれまでなのだ。伸びしろはない。

そんなことを考えながら、自分におきかえ、日々精進とも思う。

伊勢谷 珠子




都知事選に鳥越俊太郎氏出馬。雑感。

唐突な小池百合子氏の出馬宣言。嵐、桜井翔君パパ、桜井俊氏の固辞。増田寛也氏の自公からの擁立。宇都宮健児氏の参戦。そして、鳥越俊太郎氏の出馬。14日の告示前にして激動の都知事選挙。

増田氏の堅実な都政運営で、東京五輪も、都政も安泰と個人的に思っていたが、鳥越氏の記者会見を見てその思いが少し変わった。

鳥越氏については、サンデー毎日の編集長、テレビキャスター、まさにジャーナリストの範たる姿が鮮明だ。イデオロギーはともかくも、昨日の会見もわからないことを「わかりません」と言い切る姿。知ったかぶりをする輩よりどれだけいいかと思った。「野党統一、野党連合というよりも市民と一体になる」との発言もインパクトがあった。

キャリア官僚から政治の道をめざす人も多い。しかし、学校のテストの成績が優秀なだけで人間学を学んでいない場合を多々みかける。市議、県議を経て国政で活躍をしている人の人心掌握術は見事だ。集票をするということは一分の希望を逃さない、一つの縁を大切にする。ある県内の議員でも、自分の地盤のご息女の結婚先をよく承知し、その結婚先の周辺をも運動員にしてしまうという。まさに選挙上手。一人の人間の人脈をその場で把握することは至難の技だ。だからこそ、どんな人にでも愛想よく、低姿勢に接する、政治家の鉄則だ。そういうことができない議員のいる地域は、なんか砂漠のようで哀しい。

東京砂漠といわれた首都東京。2020東京五輪、待機児童問題、高齢者介護問題、災害に対する備え、生活に密着した問題から未来にむけてのビジョンを発信し、都政をけん引していくリーダーを決める都知事選挙が明日からはじまる。