観光都市として考えること オーバーツーリズム

観光客がたくさん訪れる川越市。しかし、観光客のマナー違反によって悩む市民がいるということは、いかがなものか?自宅敷地の庭に立ち入る、庭の写真を無断で撮る、玄関前にゴミを捨てていく、敷地内に座り込むなどなど。

迎え入れる側としてもその対応をしないのも問題とも。多くの観光客によって地域住民の生活や自然環境、景観にマイナスをもたらされることを「オーバーツーリズム」という。

コロナ禍では、緊急事態宣言下、一旦観光客が遠のいたものの、少しずつ回復傾向。マスクや他人の落としたテイッシュなどの路上放置はこの感染症の中不衛生でもある。

一方、観光客によって経済的な恩恵をうけることはこの上ない。それでも川越観光の目玉が「ねこまんまおにぎり」「いもチップ」といった一人当たり500円の経済効果では情けない。

蔵造りのまちなみでは多くの市民が生活をしているということ。それをベースに観光地としての行政側の整備が求められている。

コロナによって社会生活が変容している今こそ、あらためて「小江戸川越・観光対策」を考えてほしい。

美しいまちなみがテーマパークであったり、ゴミが散らかる不衛生なゴーストタウンになってはならないのだから。

 




オーバーツーリズム 川越の場合

オーバーツーリズム、観光公害。言い方によっては観光客がそこに住む住民の生活を脅かすということ。

先般、TBS噂の東京マガジンで、川越がとりあげられていた。何名かの市民も取材に協力していた。

やはりごみの不法投棄、ごみの放置、自宅の庭への立ち入り、自宅駐車場の立ち入り、若者の騒ぎ声などが苦情としてあげられていた。(自宅敷地内への立ち入りは不法侵入罪に問われる)。

蔵造りのまちなみの市民は「観光バスの通行によって振動が大きく多くなり、自慢の蔵にひびがはいった」とも。

またあのまちなみを訪れる観光客の多さ、車道まではみだし、接触事故も発生しているという。

重大な事故になるまえに早急な対策も必要であろう。

番組には市執行部も出演。①交通渋滞については住民と協議し、対策を練る。②ゴミ問題は食品を提供する事業者に自主回収の協力要請。③休憩する場所増設については土地などの問題があり困難という回答だった。

年間観光客数は734万人。伝統的建造物群保存地区に指定されているまち川越。お目当ての寺院、神社、グルメが点在する国際観光都市川越。知恵と工夫を凝らして「対策」は急務。「できない」「無理」対策がおろそかになっては市民は納得しない。誇りあるまちづくりの前進を望みたい。