常在戦場 センセイたちの年末年始

今年は想定外の総選挙。晩秋の台風のさなかの選挙戦も遠い昔のようだ。

希望の党はまったく風も起こらず、選挙結果も惨憺たるもの。

その中で川越の小宮山泰子代議士は比例で復活し、議席を得た。

ご本人は「日本一運の良い人間です」などと選挙後語っていたが、運も実力のうちだ。

川越の人々は泰子代議士の父、小宮山重四郎氏の看板を大切にしている人もいて「政党は関係ない、小宮山ブランド、小宮山党だ」とはっきり言う人もいることは事実。政治の世界にタラレバはないが。小宮山泰子代議士はれっきとした自民党の県議だった。当時新進党から自民党にうつった中野清代議士がいて、泰子氏は自民党を離れざるを得なかった。この流れが別の流れであったら川越市内の政治地図も変わっていたに違いない。

中野ひでゆき氏の突然の出馬表明、そして不出馬。混乱の中自民党の代議士として勝ち抜いた神山佐市氏。「三期になると役もつくし、活躍の場がひろがるな」というのは政治事情通。富士見、ふじみ野の組織力同様の展開が川越でもできるかどうかがカギだ。

隣の埼玉10区。山口泰明氏完全勝利で終わったが、ここで希望の党の支部長に就任した坂本祐之輔氏。呼応する形なのか山口泰明氏はここでポスターを新調。山口泰明氏の政治にかける情熱、「常在戦場」そのものの姿には脱帽だ。センセイたちの年末年始。またここでどれだけ人心を掌握できるか?それが支持の広がりと直結しているだけあって政治家稼業は大変なのだ。




小池百合子氏 希望の党代表を辞任

こんなに早くこの日がくるとは!小池百合子氏が希望の党の代表を辞任した。

あの安倍総理の会見前、パンダのシャンシャンの名前発表に次いで「希望の党」のフラップを誇らしげに掲げた小池氏。あれは確か9月25日(月曜)ではなかったか?なんと8週間前だ。総選挙では小池氏に群がった候補者は有権者からそっぽを向かれ、敗戦、今や浪人中。これらの人は「当選のために」小池氏に賭け、「希望の党」に入ったわけであるからそれは自己責任という説もある。

だが、しかしだ。小池氏の責任論はどうなのだろう。都政も混乱の様相。五輪準備も市場問題もすっきりしない。

政治家を選ぶ基準。リーダーとは?またしても有権者はよい学びをしたのではないか?

 




衆議院選挙来週が投票 家族で奮闘 埼玉10区

今日15日(日)。いわゆる選挙のラストサンデー。どの候補もしのぎを削る。

注目選挙区の埼玉10区。前職比例復活の坂本祐之輔候補(希望の党)と前職小選挙区当選の自民党の重鎮山口泰明氏が争う。お互いに元知事の土屋義彦氏の門下生。麻生内閣当時、泰明氏の応援弁士を祐之輔氏をつとめたこともある。祐之輔氏の強力な応援最右翼は夫人と聞く。泰明氏側はこの度、一人息子の晋氏が街頭でマイクを握った。

相当自民党の政策を学んでおり、演説の組み立て方も巧みで、好評だった。父に代わっての応援演説は経験済みだが、父に代わっての「お願い」は初めてだそうだ。

選挙に家族の支援は欠かせないが、候補者も今日が中間点でもあり、ラストスパートに向けまなじりを決する。

 




希望は失望に 小池百合子氏こそブラックボックス 

都民ファーストの都議二名の会見は衝撃的だった。

言論統制、取材統制。重要事項を決めるときも密室で、数名で。さらに都議へ政治資金パーテイのノルマ。

あぜん、呆然だ。

小池百合子氏いよいよ失墜。小池百合子氏こそブラックボックス。希望の党の候補予定者の心中はいかに。




小池百合子の砂の城

失速を見せる「希望の党」。小池百合子氏の過信からの結果か?しかし、戦略家の小池氏だ。策を練っているに違いない。

しかし、小池氏の城は足元がぐらつきはじめた。ここで、都民ファーストの顔ともいうべき音喜多都議と上田都議がそろって都民ファーストから離脱した。音喜多氏は「都民ファーストの代表を小池氏が下りたのは都政に専念するということなのに、ここで国政政党の代表とは!豊洲・築地・オリンピックはどうするんだろう?」と。音喜多氏の意見は全うだ。「異議なし!」と都民は思っているに違いない。

一緒に苦労し、行動をしてきた仲間とうまくできない。これは政治家にとって致命傷。

まさに百合子の城は砂の城。政権交代なんて遠い先。供託金没収となる泡沫候補を生み出すことになるかもしれない希望の党。立候補者数を増やしてどうするつもりか?「選良」とはそんな簡単なものではない。人格、見識、高潔性。兼ね備えていなければならない。




撮影料3万円!百合子様おそるべし。

公示日まで掲示が許される通称2連ポスター。候補者と党首なり党の要職がタッグを組む。

新党「希望の党」党首小池百合子氏、発言も上から目線続出。さらに昨日出馬予定者がポスター撮りをした。タイムスケジュールから言っても二連ポスターではなく、公営掲示板に貼られるポスターに百合子スマイルが登場するのかも。驚いたことは一人から撮影料3万円を徴収したこと。また出馬については供託金を含めて600万円を準備することだ。

排除されたリベラル系の枝野ゆきお氏(埼玉5区)を中心とした人々がここで新党を結成するという。自然な流れでもある。「排除する」といわれてまですがりつくとは政治家ではない。

おそるべし百合子様の野望は大きくひろがっているかもしれないが、国政は都議会とは違うし、政党は公党だ。「寛容なる保守」などと聞こえはよい。また、大胆な戦略といえば聞こえはよい。しかし、前言を平気で翻す、はしごをかけて登らせ、平気ではずすといった言動行動はいかがなものか?

有権者はリーダーたる「高潔性」をしっかり選ばねばならない。




小池流に希望はあるか?

新党希望の党と民進党が事実上の合流となったが、公認問題をめぐって揺れている。

前原民進党代表が前議員の公認を受け入れてほしいということに対して、小池氏は「排除する、絞らせてもらう」さらには「全員受け入れはさらさらない」とまで言った。

言葉の力、言霊を大切にする小池氏。きっとこの使い方にも「マジック」があるのだろうが、日本人の気質が受け入れるかどうかはわからない。

選挙は民意がすべて。バラバラ感のある政党に有権者は「yes」の審判を下すのか?

北朝鮮のミサイルが次々と領空侵犯、急速に進む高齢化。課題は山積みだ。

東京都の「市場」はどうなっているのか?小池知事は進めたのか?すると小池流に希望はあるのか?と思う人は少なくないはずだ。