世界柔道初の金メダリスト 山口香オリンピア 「柔道と人間力」語る

15日川越東武ホテルで公益社団法人 川越法人会 女性部会(大井真澄会長)による新春公開講演会が開催された。

今回の講師は柔道世界選手権で日本人初の金メダリスト、ソウル五輪では銅メダリスト、筑波大大学院教授の山口香氏。山口氏はシドニー五輪、アテネ五輪と2大会日本チームのコーチをつとめ、大学院で教鞭をとるかたわら JOC理事として柔道のみならずスポーツ全般の普及発展につとめている。

「柔道と人間力~自らを磨き人を活かす」と題し、スポーツマンらしくすがすがしい風を会場に送った。

山口氏は「スポーツマンが頂点に達する年齢は早い。実はその後の人生のほうがずっと長い。選手人生のあと、どう生きるべきかを教えている。柔術と柔道は違う。柔術は相手をやっつける技、柔道は自分の気持ちをも抑える道もある。柔道は礼に始まり、礼に終わる。柔道の精神は精力善用、自他共栄。勝つためだけではなく、人としての道を学び、強い選手を育てていきたい」など柔道論、ゴルフ論、テニス論などを展開した。




いつもポジテイブに メダリスト池谷幸雄さん講演

公益社団法人 川越法人会 女性部会 (栃原綾子部会長)新春公開講演会は15日午後3時より川越東武ホテルで開催された。

今回の講師はソウル、バルセロナと2大会続けてメダル獲得、現在テレビコメンテーターとして活躍の池谷幸雄氏。

池谷氏は、メダルを持参し、会場内の参加者に回覧、また自身の衰えない体幹力をアピールする倒立で歩くなどのパフォーマンスを披露し、何度も何度も会場内を沸かせた。

また自らのアスリート人生を振り返り、「常にポジティブシンキング、プラス思考を持ち続けてきた。気の持ちようが大切。大丈夫、大丈夫と言い聞かせると病も寄せつけない。ヒトの意識をカラダが聞いているものだ。アスリートは自己管理がすべて。日々のカラダのケアも大切。そして、夢、目標を持ち続けること、ゴールに向かうその気持ちに年齢はない」と語った。