テレジン収容所の幼い画家たち展 多くの注目を浴びて閉幕

第3回「テレジン収容所の幼い画家たち展」は12月5日から10日まで川越市立美術館・市民ギャラリーで開催された。

これはテレジンを語りつぐ会・代表野村路子氏によるもの。

今年9月には川越蓮馨寺において「空のない星」パネル展が開催されたことは既報。

この星とは空に輝く美しい星ではなく黄色い布でできた星、ユダヤ人がユダヤ人であることをすぐわかるようにいつも胸につけていなければならない星。このメッセージを見たときには胸がつぶれそうになった。

2019年の川越市広報では川合善明市長が「テレジン」というコラム(市長からの手紙)を書いている。そこには川合市長が高校生の時にV・E・フランクルの「夜と霧」を読んでユダヤの大量虐殺を知り、人間が人間を虐殺し、犠牲者の髪の毛を原料にコート(外套)を作っていたことなども表現され、人間への絶望感を抱いたと。その一方でそんな絶望的な状況の中でもこどもたちに希望を持たせるために絵を描くことを教えた女性画家(フリードル・デイッカー)と絵を描く紙を拾い集めた人々によって、今のテレジンを語りつぐ資料の基となっている。

ウクライナ・ガザ・イスラエルといった戦火は依然として続いている。犠牲になってしまうこどもたちのためにも大人は何をなすべきか考えるときだ。そして、何よりも、テレジンを語りつぐことを一つのライフワークとして取り組む野村路子氏の果たす役割は大きい。

 




全国町並みゼミ川越大会開催 1月31日・2月1日

歴史都市のこれから~過去に学び今を見つめ未来を想い共に歩む~第42回全国町並みゼミ川越大会が開催された。

プレイベントは谷中で。1日目は川越のまち歩きをしたあと、茶陶苑・喜多町会館・蓮馨寺講堂(1階・2階)・小島家・ちゃぶだいと6つの会場で分科会。2日目はウエスタ川越で「川越都市景観シンポジウム」。3日目は行田(和装文化を支え続ける足袋蔵のまち)・小川(和紙のふるさと)と2コースにわかれてまち歩き。と豪華な3日間となった。

1993年第16回大会が川越で開催され、あれから27年。当時のスタッフにとっても感無量の今回の大会。全国大会ということで、金沢・京都・倉敷・大分・沖縄・神戸・千葉・長野・鎌倉・滋賀・などなど分科会のコーデイネーター・パネリスト・スピーカーも多士済々。

開会式で川合善明市長は「東京2020オリンピックパラリンピック、ゴルフ競技は川越霞ヶ関カンツリー俱楽部で。これは世界中へ歴史的なまちなみを伝える大きなチャンス」とあいさつ。立原雅夫商工会議所会頭は「観光資源を経済に生かしていきたい。まちのなかにオリンピックフラッグがはためいた。これは全国初の試みであった。まちなみはみんなのもの、という根幹のもと行政と市民が一体となってまちなみ保存をするべき」とあいさつした。

法政大学名誉教授陣内秀信先生による基調講演は「歴史都市を活かしたまちづくり~イタリアとの比較とこれからの日本・川越~」がテーマ。「イタリアは石の国、日本は木の国。まちなみはそこにしかないもの。小さな町は大きな住宅、個人主義ではない考え方」などたくさんの資料画像とともに70分間の熱弁となった。

北海道から沖縄武富島まで、集まったこの大会。「ホスピタリテイ」「リピーター」「都市と田園・地産地消と企業との関わり」「文化的景観を守る」というキーワードが展開され、昭和・平成・令和3つの時代を経て、次なる時代に向けて「まちなみ」の存在価値を考える3日間となった。




市民力が行政を動かす 川越

子どもはマチの将来を担う「宝物」「財産」。

子供関連の市の予算、例えばこども医療費の無償化であったり、給食費の軽減や無料化であったり、それらの強化はどのマチであっても進んでいるのが「いま」だ。

「子育てするなら川越」。子育て支援の根幹は「こどもたち」が「子育てしている保護者」が何を望んでいるかを繊細な感覚で感じ取り、それをまちづくりに生かすことである。

こどもの必需品として、机にいれる「引き出し」がある。これは今までこどもたちにプレゼント(無償提供 貸与)されていたが、川越市教育委員会が「引き出し」を文具と認め、無償化ではなく、個々人で準備のこととし、今回の新入生から「基本各自で準備」となった。

それで、「子育て世代にやさしい市政ではないのか」「子育てを応援してほしい、今まで通り無料配布を」「机に引き出しがないと、中がぐちゃぐちゃ。整理整頓の教育もできない」「6年間の学校生活には絶対必要」「兄弟姉妹で上の子は無償、下の子は有償ってどうなの」というのが保護者の声。

学校によっては六年生からのおさがりで対応、PTA会費から費用を捻出ということもあったようだが、まちづくりの基本は「公平」。

そこで立ち上がったのが保護者、先生。要望書をつくり署名運動をはじめたのだ。

しかし、要望書を提出するまでもなく、ここで来年度から従前通り「青いひきだし無料配布」が決定した。

こどものための予算が削られ、保護者の負担が増加するのではと心配する善良な市民はホッとしている。

「川合市長の決断」との声もあるが、やはりこどもたち、子育て世代を応援する熱い市民力が行政を動かしたよい事例といえる。

子どもは地域で育て、高齢者は地域で見守る。この市民パワーは大切だ。




元気なシニアの地域デビュー 川越から埼玉へ、全国へ 男のゆうゆう塾

60歳定年、5年間の定年後の再就職期間を経た人でも65歳。今の60歳も65歳もそれ以上の年齢であっても、その行動力は年々たくましくなっており「アクテイブシニア」という言葉は言い得て妙だ。

「元気なシニアの地域デビュー」をテーマに「元気なシニア」のパワーをもっと引き出すため昨年12月21日(水)さいたま共済会館で、埼玉県と彩の国コミュニテイ協議会の主催により共助事例発表会が行われた。

事例発表者として登壇し、30分間にわたってパワーポイントを駆使し、熱弁をふるったのが斉藤誠さんだ。川越名細公民館事業としてスタートした「男のゆうゆう塾」(始動時は男の週末友遊学)。中高年の男性のための仲間づくりや生きがいがコンセプト。自主運営となって13年で講座数は300を超えた。講座終了後、講座内容を公民館で発表し地域の人から評価を受けるというから、講座に賭ける意気込みもすごい。今年も講座終了後の発表の機会「なぐわし友遊まつり」は川合市長や小野澤康弘市議もかけつけ盛会だった。

「いきがい」をもって毎日を生きる。それは年齢は問わないものだ。斉藤さんの地域活動はキラリと光っており、アクテイブシニアの範であることは間違いない。(写真一番右が斉藤さん)

 




市民のために誠心誠意!川合市長初登庁。

8日、午前8時半。市役所前には市民の姿多数。川合善明市長の初登庁だ。

市職員も整列。支援者の女性から次々と花束が渡された。女性の力は選挙に不可欠。

川合再選の原動力か?市議は関口副議長、小高浩行議員、伊藤正子議員の姿があった。

用意されたマイクの前で川合市長は「大差で勝ててありがたい。市民のために誠心誠意働きたい。

またいただいたご支援を糧に市民のために全力で働きたい」と語った。

東京2020も目前。霞ヶ関カンツリー倶楽部の定款細則が安倍総理も取り上げるなど騒がしいが

山積みの政治課題に取り組む川合市長。8年前に「市長の任期は3期12年」と公約した。集大成の4年となるか?また次の時代への布石はどうするのか。市民としては目が離せない。




川越市の近未来を語る 川合市長 川越倫理法人会で

このほど、川越市倫理法人会モーニングセミナーで川合善明市長が「川越市の近未来と地域創生」について講演した。朝六時からの時間帯にもかかわらず、倫理法人会の会員、非会員を含め多くの人が集まり、市民の年明け市長選への関心の高さがうかがえた。

川合市長 講演要旨

就任以来特に重要と考える施策を「4つの川越づくり」として明示。1・子育てが楽しい川越づくり(待機児童対策、小学校のエアコン設置)2・活力と魅力ある川越づくり 3・快適で安心できる川越づくり 4・持続可能な年、川越づくり その他オリンピック関連事業の取り組みは重要な取り組み。今年もオリンピックコンサート2016が11月に開催されるが、昨年は7月に開催された。東京以外で初めての開催となったもので「オリンピックの夢や感動」を市民とともに共有できたことはうれしい。そのほか、交差点の右折車線整備などオリンピックに向けての準備が進んでいる。

川越市は商業、工業、農業のバランスのとれたまち。県内でも工業の出荷額はトップ、商業農業ともに四位という数字。心ときめく川越暮らし、若者が住み続けたいまちになるよう将来の都市像を描いていく。

人口減少に歯止めをかけ、地域の活性化を考える、それが地方創生。川越市の総合戦略は四つの戦略と8つのプロジェクト。目標数値を掲げて5年間でより遂げる。戦略1・川越で仕事をする。地域の特性を生かし、若者を引きつける働く場をつくる。(しごとくらし川越、ものづくり長屋川越・織物市場の再生、健康食レストラン川越、川越産の農産物でレシピを)戦略2・川越で育てる。安心して出産子育てができる環境をつくる。(縁結び川越、氷川神社に訪れる若い女性が多い、氷川様にあやりたい。すくすくかわごえ)戦略3・川越を活かす。地域の価値を高め魅力あるまちをつくる(蔵人くろうどファンド川越 民間から資金を集めて川越の成長に)戦略4・川越を遊ぶ・感じるより広域に、より魅力の高い交流の場をつくる(キテミルKAWAGOE グリーンツーリズムなど 蔵 in ガルテン川越)

2020夏 東京五輪 ゴルフ競技会場に霞ヶ関カンツリー。7月30日から8月2日が男子ゴルフ、8月5日から8月8日が女子ゴルフ 朝9時から15時が競技時間の予定。雷対応などのセキュリテイ対策、医療サービスの充実、人の輸送手段など課題はたくさんある。オリンピックと観光客の増加を強みに県内でも有数の商業工業農業の良いポジションを維持しつつこの10年は伸ばせる自治体と考え、事業を進めていく。

市役所の職員教育。新入職員にはビジネスマナーと接遇を教え、民間企業と同じような教育をさせている。特に挨拶の励行をよびかけている。不祥事は気のゆるみから発生する。法令遵守をしていく。市の弁護士も1名から2名に増やした。伸ばしていく可能性があり、余地があるまちの未来は明るいと信じている。




「自然を不思議と思う心」 梶田教授顕彰碑川越高校に

昨年ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章教授。東松山では「ノーベル物理学賞受賞・梶田教授の生まれた東松山」という枕言葉を森田市長、横川県議、堀越議長が多用されていると聞く。「梶田人気」は衰えず。

梶田教授自らの筆「自然を不思議と思う心」という文字が刻まれた「顕彰碑」が母校である県立川越高校の正門先、校舎の入り口に建立された。

このほど、顕彰碑の除幕、記念講演会、そして、川越市から「市民栄誉賞」の授与式が川越市内で開催された。

県立川越高校同窓会、在校生が心一つに母校川越高校に誇りをもつシンボルとなる顕彰碑。

第二の梶田教授誕生も遠くない。

下記の写真は県立川越高校同窓会 株式会社丸幸 清水純一氏提供。

川合川越市長と川越高校卒業生が梶田教授を囲む。

川合善明市長はじめ、川越近隣の坂戸市石川市長、鶴ヶ島市藤縄市長、入間市田中市長、所沢藤本市長も県立川越高校で学んだ。先輩の輝く後ろ姿は現役生の鑑となる。

伊勢谷珠子

 

写真 (15)

 

 

 

 

 

 

伊勢谷 珠子