山根りゅうじ氏出馬とりやめ 川越市長選挙

川越をガラッと変えるというスローガンのもと政治活動を展開し、来年1月15日告示の川越市長選挙に準備をすすめていた元参議院議員 外務副大臣の山根隆治氏が健康上の理由により出馬を断念した。

8万件、9万件と一軒一軒足で歩き、自分の主張を述べてきた山根氏だ、無念であろう。

これにより川合よしあき現職市長が唯一の候補であるが、共産党の動きもあり、また現職県議渋谷實氏の去就も注目されている。しかし、自民党埼玉県連から現職の川合よしあき氏は推薦されている。渋谷氏は自民党川越支部の支部長、自ら推薦を出す立場で、対抗するということは党紀に触れる可能性もある。離党、出馬なのか、今川越は前哨戦まっただなかだ。

あわせて欠員の生じた川越市議会補欠選挙。いちはやく親子行脚で市内を歩く栗原みつはる氏。栗原みつはる氏は長い間市自治連合会の会長を務める栗原博司氏の子息だ。その他共産党など3~4名の動きも。立候補者数46名という選ぶこと自体が難しい本選挙と違い、候補者を選ぶ基準が明白でこちらも注目したい。中核都市35万都市川越。風格のあるまちづくりのリーダー・市長と一翼を担う議員の選挙だ。賢く選んでいきたいものだ。

伊勢谷 珠子




一騎打ちの様相 川越市長選 

来年、平成29年1月15日告示 22日投票の川越市長選挙。現職の川合善明氏に対抗し、現職埼玉県議会議員山根史子氏の父、元参議院議員山根隆治氏が出馬するという一騎打ちの様相だ。

山根氏は昨年より、娘山根史子氏の県政報告とともに、自分の名刺をもって、各家庭を訪問。現在は「川越市政をガラッと変える市民の党」「ジャスト庶民派」を標ぼうし、市内で政策宣伝カーを使って、地上戦、空中戦を展開。

一方川合氏は、現職公務多忙もあり、自らが動くというよりも、後援会組織を使っての活動が主だ。

23日夜に行われた川合善明後援会拡大役員会には後援団体5団体を中心に市内全地域を網羅する20地区の代表がかけつけ、組織の引き締めを図った。来賓の中野英幸県議は「自民党も来月には推薦を出すと思うが、選挙は政党だけではない、市民の力が大切」福永信之県議は「公明党も全力だ。チラシ、リーフレットをもってみなさんで大きなうねりを創ろう」と檄同様の熱いメッセージを送った。

川越市議会からは自民党市議団(江田肇、吉田光雄、三上喜久蔵、関口勇、三浦邦彦、吉野郁恵、荻窪利充、岸啓祐、吉敷賢一郎、海沼秀幸)公明党市議団(大泉一夫、近藤芳宏、桐野忠、中村文明、田畑たき子)やまぶき会(新井喜一、矢部節、小野澤康弘、中原秀文、小高浩行)市民フォーラム(牛窪多喜男、高橋剛、伊藤正子)政晴会(川口啓介、明ケ戸亮太、樋口直喜)が推薦状を送った。山木綾子議員は「民進党からも、民進党市議団からも残念なことに推薦状は出せない、しかし、私は8年前の気持ち、初志貫徹。私の後援会組織、山木綾子を支える会からの推薦状をもってきた」と話した。

川合市長は「スタッフがかわごえGO!という名前入りのジャンバーを着用している。川越まだまだ元気を出していけるという意味合い。人口も35万突破し、まだ増加傾向、観光客も増加、2020東京五輪に向けて海外からの観光客も増加し、世界に向けて川越の魅力を発信するチャンスでもある。2022年には川越市政施行100年。どんどん伸びる川越のためにこれからもがんばっていきたい。財政調整基金で歳入歳出のバランスをとっているが、より工夫をして、その基金の捻出を図りたい。すべてに工夫して、利便性の向上と安心安全な川越を創っていきたい。相手候補は選挙の王道のもと戦っている、決してあなどれない。皆さんには緊張感をもって運動を展開してほしい」と前哨戦にふさわしく、声を張り上げた。

西村平雪後援会副会長のリードで「川越GO!」それに呼応する形で参加者が「川合でGO!」とエールの交換がされ、川合善明後援会拡大役員会は本選挙に向けて実質的な後援会活動がスタートされた。

市議会は共産党市議5名、民進党の片野広隆議員、無所属の小林薫議員、を除く議員が川合市政3選に向けて一致団結することになる。しかし、議員の数とその持っている票が川合支援に直接結びつかないこともセオリーなのが現実。中野県議、福永県議の危機感以上に本人川合市長がどれだけ危機感をもって、選挙対策本部をけん引していくかが今後のカギでもある。

三潟 正義

 




どうなる川越市長選 市長選挙まで4か月

解散のある衆議院議員と違って任期のある首長。川越のトップを決める市長選挙まであと4か月となった。

数日前、新聞折り込みに川合善明後援会ニュースが折り込まれた。出馬予定をしている山根隆治氏(元参議院議員)は娘である山根史子県議会議員の県政報告を持ち、総世帯15万世帯の半数は歩いたという情報も。

まさにがっぷり四つの戦いの構図である。また、市中には黒い紙、黄色い紙に川合市政の中で、ある企業が契約を独り占めしているのではないか?それは癒着?談合?といった内容が書かれたビラが二回にわたってまかれた。こちらはまさに「紙爆弾」。ことの真偽については市民の判断であろう。

川越市議会は議案の審議と議員からの質問が行われたものの大波乱はなかった。一方、市長の出馬表明をめぐっても、「議会はきいていない」という言葉が一人歩きしている。過去の政治状況をみると、市議会の一般質問登壇者が「市長の政治姿勢を問う!」という形の質疑に対して市長が「再選をめざします」「三選をめざします」という応え方をして、さあ選挙へ、というパターンだ。

いずれにしても、川越市議会は30日(金)最終日。市議会議員が直接的に「再選への意気込みは」と問わないのであれば、「私は来年の市長選挙に出馬します」と市長自ら宣言するのはどうであろうか?

 

 




市長選挙に山根隆治氏出馬 娘県議、父市長?!

民主党参議院議員であった山根隆治氏が川越市長選挙に出馬の意思を固めたようだ。

山根氏は2013年参議院議員選挙・埼玉選挙区で落選、2014年衆議院議員選挙比例区で出馬するも落選。2015年統一地方選挙では娘ふみこ氏が県議会へ挑戦し、父隆治氏の全面支援の選挙戦を展開し、ふみこ氏が見事当選。ふみこ氏の後見人的な活動をしているようだったが、昨年夏以降から「ふみこ氏の県政報告」を持参しつつ市内各所で隆治氏の名刺を配る姿がみかけられた。

舟橋功一市長のもと一浩氏が県議会へ挑戦し、当選を果たしたという政治史がある川越市だが、今回のことはどうなのだろうか?

現職の川合氏に挑戦する県議の父・山根氏という図式からみてもニュアンスが違う。

そして、民主党は消滅し、今後は民進党となり、政権を奪取した民主党の勢いは過去の話だ。

山根氏は「市民党」を掲げて戦うとのこと。川合市長も、初戦は共産党を除くすべての政党の支持を得た「市民党」。議会で民主党市議との論戦はあるもの今年の新春市政報告会ではこの夏選挙の参議院議員もダブル選挙かと言われている衆議院議員も自民、公明、民主がそろい踏みであった。政治の世界、一寸先は闇で、敵の敵は味方などという言葉が頭をかすめ、足し算もイレギュラーであるとも思う。

さらに川合市長のフェイスブックによると山根氏は川合市長に面談。「完全燃焼していない自分に気が付き市長選挙に出馬をする、個人的な恨みはないが、批判することになる、あしからず」という意味合いを述べたそうだ。

うーん・・敵陣に乗り込み果たし状を渡すというのは・・アリなのかどうか?

いずれにしても中核都市川越のトップを決める選挙選まで10か月。4年前は無投票だったため、川合陣営も引き締め、組織の見直しが必要だ。市民としてはリーダーとは?と冷静に見つめる機会ともなる。

三潟 正義