埼玉新聞 吉田編集局長 熱意ある講演 国際ロータリー第2570地区セミナー

国際ロータリー第2570地区(埼玉西北 高柳育行ガバナー)では5日東松山紫雲閣でセミナーを開催した。少子高齢化、人口減少という社会情勢をうけて、ロータリークラブもライオンズクラブも青年会議所も会員獲得に苦慮している。会員を増強するには公共イメージをあげることからという趣旨でのセミナー開催だ。

この日は県紙「埼玉新聞社」の吉田編集局長が「報道する側からのプレスリリース」と題して講演した。

全国47都道府県には52の地方新聞社があり、記者の数は1万人。北海道新聞、秋田魁新報、宮城河北新報、名古屋中日新聞、沖縄琉球タイムスなど、広告業界も「地方紙」の強みを高く評価している。埼玉県は首都圏であり、その中での「県紙・埼玉新聞」の健闘は厳しい面もあるが、地方紙の特性を生かした紙面づくりを展開している。

吉田編集局長は「プレスリリースはメデイアへの情報提供であり、広報戦略の主流。今はネット時代。ヤフーの閲覧数は1億人といわれている。取材しないメデイア。というのはヤフーは各新聞社からの記事提供を流しているだけ。メデイアとすれば、やはりNHKと新聞が客観的価値観があってよい。積極的に記者とつながってほしい。記事提供はタイミングが大切で早すぎず、遅すぎず。季節性、タイムリーなもの、社会性、公共性、話題性、客観的価値があるかどうか。キーワードとしては「初めて」「何年ぶり」。テレビのデイレクターは地方紙にくまなく目を通し、取材対象を決めているとも。」と記者の目線でプレスリリースのエッセンスをわかりやすく講演した。

読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、三大紙。見出しは異なっても内容が似ていることもしばしば。三大紙ではとりあげられないものに目を向けたり、掘り下げたり、地方紙の果たす役割は大きい。

また弊社情報サイトも、新聞紙上とは違った観点で記事の配信をしていくべきと再認識した。

写真提供 山本庄一氏

伊勢谷 珠子