伊佐沼の魅力が一同に 19日まで 川越市立美術館で

川越のシンボルの一つ伊佐沼。四季を通じて様々な表情をみせる。

野鳥が飛び交う伊佐沼を愛していたのが亡き母だ。

母は通訳になりたくて勉学に励んでいたが、太平洋戦争という歴史の波にのまれ東京・中野から祖父の故郷茨城鹿嶋に疎開し、代用教員を務めた。教鞭をとった学校が北浦のそばにあった。母は「伊佐沼を見ると、特攻隊の白いマフラーをまいた兵隊さん、タニシをとって先生にあげる!という子供たち、とにかく青春時代の北浦を思い出すのよ。」筆者が埼玉医大に入院をした時、伊佐沼の様子を語る元気だった母はもう彼岸の人だ。伊佐沼の写真とともに母の声も甦る。

さて、今回で16回目を迎える「伊佐沼写真クラブ(IPC)写真展」。

芸術的なアングルの競演で伊佐沼の魅力がズラリ。

2月19日まで(午前9時から17時まで。最終日は16時まで)川越市立美術館 市民ギャラリーで。

入場無料。