元TBS吉川美代子アナ ふじみ野で講演 市誕生10周年記念連携事業で

誕生10周年を迎えたふじみ野市。様々な記念連携事業が行われている。

NPO法人ふじみ野明るい社会づくりの会(北沢紀史夫代表理事)主催で、「市民フォーラム・あなたのいい顔、見たい!共に助け共に生きる支え愛のまち」が11月1日 ふじみ野市勤労福祉センターで開催された。基調講演は元TBSアナウンサー吉川美代子さん。吉川さんは、女性アナウンサーの地位確立をすすめ、TBSアナウンススクール校長を12年間つとめ、定年退職後は各局からひっぱりだこ。その活躍の幅はバラエテイ、トーク番組まで。

透明感あるやさしい、知的な声と美しい正しい日本語、魅力的なビジュアルで、コミュニケーションの大切さを膨大な知識の蓄積の中から講演した吉川さん。

吉川さんは「コミュニケーション力が高い組織は組織そのものが活発。コミュニケーションは言葉と言葉のキャッチボール。相手の言葉をしっかりと聞き、自分の想いをのせた言葉を相手に投げる。それには声の力が大切。声は自分自身の第二の人格であり、言葉は自分自身の人生を写し出すもの。どんな人とつきあい、どんな本を読んできたのかなどが映し出される声、言葉。これらはしっかりと生きてきた証でもある。また言葉一つ、声の長短、高低、強弱によって意味がまったく違うものにもなる。コミュニケーションの第一歩はあいさつ。あいさつは声を出して相手の目をみて、自分の心を出すことが肝心。うわべだけのあいさつではコミュニケーションはとれない。印刷された文字を音にかえる作業でもコミュニケーションはとれない。きちんとしたあいさつを学校、家庭、企業、地域でひろげてほしい」と語った。

そのあとふじみ野市内にある文京学院大学人間学部 梶原隆之准教授をコーデイネーターに市内ボランテイア団体メンバーをパネラーにパネルデスカッションが行われた。梶原准教授が「ボランテイアは活動している人が自分の幸福感につながるというデータがある。ボランテイア活動をすることによってエネルギーをもらえる。ふじみ野市、市民総参加でボランテイアを。」と締めくくった。

このフォーラムには600人を超える市民が参加。ふじみ野市では高畑市長を先頭に「11万人市民が一つの家族のような町・あったかいふじみ野実現」に向けて市民活動が活発に行われている。支えあいの輪は市・行政から団体個人とひろがり、地域活動、ボランテイア活動への関心も高まっている。

当日出席した高畑博市長も「県内の戸田市、吉川市につづいて人口が増加するふじみ野市。特に子育て世代の流入人口が多い。東洋経済新報社発表「すみよい街ランキング2015」では堂々の埼玉県第一位。住みよい街だからこそ身近にボランテイア活動を」と挨拶した。熱意あるリーダー(市長)あってこそ、きめこまやかな行政サービス、地域社会づくり、ボランテイア団体との意思疎通ができるものと実感した秋の一日であった。

伊勢谷珠子