花は百日紅

猛暑と豪雨の日々であるが、あでやかに咲き誇る花を見つけた。

セミの声と真っ青な空のもと、夕刻から宵にかけて、それぞれの時刻、それぞれの背景に白い花々は美しく咲いている。

百日紅。その名のとおり紅色の花を想像しがちだが、岸町のお宅に咲く花は白。木々すべてに花をつけ、圧巻。

蒸し蒸しとした空気の中で、すがすがしく咲く百日紅。一服の清涼剤だ。




小池都知事の今後に注目

これほど「イメージ戦略」が成功した選挙も久しぶりだ。

キャスターから国政へ。グリーンのイメージカラーの日本新党(今回のグリーン戦略でなんとなく思い出した)細川護熙氏とともに非自民を掲げて議席を得た小池百合子氏。いつのまにか、小泉政権では環境大臣に就任。クールビズを定着させた。そして郵政解散では刺客候補として東京都豊島区へ鞍替え出馬で当選。今となればこの選挙区替えがあってこその都知事への道となるが。女性初の防衛大臣に就任。「I shall return」と得意の英語で退任した姿も印象深い。

「政治家・小池百合子・集大成」という今まで得た戦術すべてを展開していく姿に都民が反応し、大量得票を生み出した。政治、選挙の世界で「たられば」はないが、これが「桜井翔くんのパパ」との争いだったらどうだったのか?とも思う。また安倍政権大勝がゆえに「わたしには組織がない」という小池氏の反体制、反自民党東京都連、という構図の戦いぶりが功を奏したともいえる。

増田氏は実務派で、安定路線ということはわかっていても「都民の心」を大きく動かす力に欠けた。

鳥越氏。戦法が「安倍政権批判」「原発ゼロ」「非核都市宣言」ということで「都民のための都政」との距離がありすぎた。参議院選直後で、大勝した安倍政権批判をすることもナンセンス。ジャーナリスト魂を全面に打ち出し、保守票をもとりこむ戦いを展開したほうが伸びたのではないか。本来鳥越氏が獲得すべき票が小池氏に流れたことも増田氏にとっては不利でもあった。都民にとっては野党共闘よりも「きちんとやってくれる人」が選ぶ基準となった。

小池氏。「見たこともない都政」と艶然とほほえみながら語ったが。余計なお世話かもしれないが「見たこともない都政」よりも、地道で確かな公約実現がありがたい。子育て、介護、通勤通学環境の改善、東京五輪成功、問題は山積みであり、解決は急務。都議会と都庁職員とチーム力ですすめ、世界の冠たる首都東京に輝きを取り戻してほしいものだ。青島さん、石原さん、「何かやってくれる期待感」を背中に背負って都政のトップとなった。なおのこと小池都政から目が離せない。

 




星野光弘市長誕生 富士見市長選終わる

新人同士の対決となった富士見市長選挙。前県議の星野光弘氏(自民推薦)が元市議瀬戸口幸子氏(共産推薦)を16000票近くの大差をつけ初当選した。

市長選挙に先立って行われた埼玉県議会議員補欠選挙では自民推薦の吉野きんぞう氏が金子勝氏に敗れるということもあって、今回の選挙では星野陣営も引き締め、引き締めというムードで選挙戦を展開した。

星野氏の父、故星野勤吾氏は元県議。また川越市選出、中野英幸県議の母が勤吾氏の妹である。

星野光弘氏は市議から県議へ。また家業のかたわら青年会議所、商工会、PTAなど地域に根付いた活動を精力的にひろげてきた。

スピーチの名手であり、ショートフレーズで人心をつかむことが得意だ。ららぽーと進出で人があつまり、子育て魅力の人気急上昇の東武東上線、みずほ台、鶴瀬、ふじみ野3つの駅を擁する可能性を秘めた富士見市のかじ取りを、みつひろ流でどう切っていくか、今後が楽しみだ。また、富士見市、ふじみ野市は川越とのコラボレーションが不可欠な地域(衆議院小選挙区第7区)でもあり、中野英幸県議との息のあった政治力も期待したいところだ。

 




今日明日 川越百万灯 30日14時20分は打ち水風情

30日31日と提灯が川越の夜を彩る「川越百万灯夏まつり」が開催される。

30日は埼玉県警音楽隊、カラーガード隊、川越女子高カラーガード隊の演奏、午後三時からの開会式にはじまり、ダンスパフォーマンス、みこしパレード、佐渡おけさ。31日は時代行列、浴衣まつりや越中おわら節。たくさんのイベントが目白押しだ。

おまつりに先立って川越市内4ロータリークラブ(国際ロータリー第2570地区 川越ロータリークラブ、川越小江戸ロータリークラブ、川越西ロータリークラブ、川越中央ロータリークラブ)主催による第11回小江戸川越打ち水風情が埼玉りそな銀行川越支店近くの特設ステージで行われる。

地球温暖化にストップ、また多くの市民に夏の風情を味わってほしいという会員の願いからスタートを切って11年目。4ロータリークラブでは「観光都市に進化する川越市。国内はもちろん海外からの観光客のみなさんにも日本文化を発信し、2020東京五輪にむけて、おもてなしの一つになれば」と語っている。14時20分ちょうどにひしゃくからの水が蔵造りのまちなみをクールダウンする。




71年目の夏 女優の朗読であの日を考えよう ウエスタ川越

今年であの夏から71年目。今年のオバマ大統領の歴史的な広島訪問、献花、被爆者の方への抱擁、あの日の空も青かった。被爆された方々も高齢になった。

自分の身の回りでも東京大空襲の前に東京の中野から祖父の実家茨城鹿島へ疎開したときのこと、艦砲射撃、機銃掃射、B29の飛来、特攻隊の瞳の輝きなど、詳らかに語ってくれた祖父母、母ももういない。

だからこそ、今のわたしたちは、このあとの日本の行く末を考え、平和の実現を目指さなければならない。また、平和への祈りをつないでいかなければならない。

あの日のことを多くの人に伝えたい。「女優たちによる朗読・夏の雲は忘れない」が13日ウエスタ川越で上演される。

出演者は岩本多代、大橋芳枝、大原ますみ、川口敦子、日色ともゑ、柳川慶子、地元有志5名(公募)

14時開演。大人2000円当日は500円増、小・中・高1000円。主催NPO法人PEACEやまぶき(049-265-4631)。後援川越市、川越市教育委員会(公財)川越市施設管理公社。チケット販売は川越市やまぶき会館、川越西文化会館、川越南文化会館、ウエスタ川越、川越福祉の店で




梅雨明け さあ何からはじめますか?

 

関東甲信地方の梅雨明けが報道された。どんより雲の日々が続いて、暑さはやわらいでいるものの心の躍動感がいまひとつだったのは梅雨明けという言葉がなかったから。

梅雨が明けて、何からはじめるか?

海へ、山へ、花火大会、BBQなどイベントは目白押しだ。

川越氷川神社では人気の「縁結び風鈴」が音を競いあいながら夏の風情を演出。

むすびCAFEでは、夏らしいスイーツが楽しめる(17時半ラストオーダー)。

そして、竹毬風鈴オブジェ、天ノ川ノ願イゴトの照明はなかなかロマンチックだ。

夕暮れから宵にかけての氷川様、ポケモンGOで液晶を見つめることはいつでもできるから

風、音、闇、光、を大切な人と楽しむことは「川越の粋」だ。

今川越市中を走る西武ハイヤーの車体には「縁結び風鈴の」アドが。

蔵のまち口(本川越東口)から西武ハイヤーで片道定額800円実施中。(8月31日まで9時から21時まで)

 

 




夏休みの自由研究 三富今昔村で

埼玉県初、民間事業者初の「体験機会の場」三富今昔村。

自然豊かな里山で自由研究をする、親子の絆を深める絶好のチャンスだ。

対象は小学生1年生から6年生まで。雨天決行。

Aプラン 8月3日(水) 一人5000円 深緑のくぬぎの森で燻製、パン焼き教室自由工作、昆虫採集。

Bプラン 8月9日(火) 一人5000円 ミニSLとアスレチック。水中探検とパン、ピザ焼き。

Cプラン 8月23日(火)一人5000円 多聞院で三富の歴史を学ぶ。そば打ちと地野菜収穫。

送迎バス ふじみ野駅から有。

詳しくは三富今昔村事務局 049-259-6565まで 締め切りは7月末。




明日28日テレビ東京カンブリア宮殿で放映 石坂産業 石坂社長(三芳町)

まさに輝く女性の代表旗手。三芳町の石坂産業株式会社代表取締役 石坂典子氏が 28日放映テレビ東京「カンブリア宮殿」に登場する。

作家村上龍氏がMCをつとめ、2006年から放送をスタートさせた「カンブリア宮殿」。旬の経済人をとりあげ、村上龍氏の独特で冷静な客観的な視点で番組が進んでいく経済トーク番組。

石坂社長は昨日行われた公益社団法人川越法人会オープンセミナーで「自然と地域の共生~100年先の企業づくり」をテーマに講演した(後日詳報)。石坂氏は2002年父親からうけついだ産廃会社を企業変革によって見事な環境産業へと発展させた。今では世界から、全国から、多くの見学者を迎える企業だ。

経済産業省、文部科学省などからも表彰され、石坂社長自身、団体、行政、学校など講演依頼も殺到中であり「日経woman of the year2016」にも選ばれた。28日の放映も楽しみだ。




都知事選を見る 新宿駅西口で

熱狂的な歓声があがる。新宿西口。「都知事候補?」小池か鳥越か増田か?

歓声は幸福実現党の七海候補にむけてのものだった。

宣伝カーには、都知事候補街頭立ち合い演説会とある。??

企画したのは「生涯百年時代のフロントランナー・山口敏夫候補75才」。山口氏は「都知事選挙は主要3候補へのメデイア露出ばかり。必ず3候補を映像音声で紹介したあと都知事選にはこのほか18名の方が立候補されています。とコメントだ。それではあまりにもと思い、この場所で各候補一同に会する立ち合い演説会を企画した」という。

中選挙区時代埼玉2区(所沢、川越、大井、三芳、富士見、上福岡、川越、比企郡、入間郡、飯能、名栗、東松山、坂戸、鶴ヶ島)選出10回当選した元労働大臣、政界の牛若丸と異名をとった山口氏だ。新自由クラブを立ち上げたり、政界のニューリーダーといえば必ず名前があがり、埼玉二区だけではなく、全国からの期待度が高かった人。信用組合疑獄にからんで、政界を去ったが、今回の都知事選挙に久々の山口流で参戦だ。

配布している法定ビラには「森喜朗、増田寛也へ尋問の筋これあり」と。2020東京五輪への疑惑などが書かれている。(奇しくも26日の番組では森喜朗東京五輪組織委員長が東京五輪を知事選の政争の具にしてほしくない。見積もりが甘かっただけで、適正な金額を予算化していると放送されていたが)そして、宣伝カー上には続々と候補者が登壇していく。山口氏の登壇を待ち、山口氏の演説を聴いた。マイク音量、音圧、演説の展開が巧みだ。そばにいた60才台の男性が「さすがだな。」と言う。難しいことを言えばよかれと思ったり、意味不明に絶叫してしまったりする政治家が増えてきた中、鍛え方が違う山口氏。そんな中、宣伝カーに上る小池百合子候補を発見。

小池氏の姿を確認した観衆からはさらなる拍手が巻き起こった。小池氏は「私の政治の師匠である山口先生からお声がかかりまいりました」と百合子スマイルでマイクを握る。さらに「山口先生と一緒に新しい都政を作り、2020東京オリンピックをよりよい方向に、そして大成功させましょう」とボルテージを上げた。山口氏も「小池さんは度胸も愛嬌もある人。みなさんよろしくね」と応えた。山口陣営の関係者によると埼玉からの応援団が日々足を運び、ビラまきなどのボランテイアをしてくれているという。新宿駅西口に陣取り、最終日まで16時から20時まで山口氏が登壇するそうだ。

17日間の都知事選挙もあと四日。首都決戦は3日もあれば流れも変わるという。どんな結果になるのか神のみぞ知ることだが、きちんと任期をつとめあげる知事誕生を願うばかりである。




ポケモンGO 川越でも熱中

ポケモンGOの社会現象はまさに狂騒曲となった。

川越駅西口デッキでも大勢の人が背中丸めてスマホ画面に熱中。22日に配信以来三日間、すでに警察に検挙された人70名以上、交通事故は30件以上と報道されている。

昨日川越駅西口でであった知人は「一億総活躍ならぬ一億総白痴化だよ」と。その風景を見てつぶやいた。

ゲームとしては大変興味深いものだし、はまる気持ちも理解できる。が、しかし、深夜から明け方までポケモンを探す公園の人々。この人たちはいったいお仕事は?とか考えてしまう。

日が昇ってから日没まで、一分一分を大切に仕事に精を出すことは素晴らしいことだと思う。また余暇を利用して自分の好きなことに没頭することも生きがいにつながる。それが例えば国内外の旅であったり、釣りであったり、ピアノを弾くことであったり、麻雀、ゴルフ、競馬に読書、カラオケ、ウオーキングなどなど。

その余暇の楽しみの一つにポケモンGOをすることは自由だ。しかし、夜も日も明けないというのはいかがなものか。

私事となるが、思い出すとわが家の親は小さいころから本当に「読書」を推奨していた。幼稚園のころはアンデルセン童話、イソップ物語、小学校にはいると「偉人伝」「シートン動物記」「江戸川乱歩」など。中学にはいると夏目漱石「吾輩は猫である」と「車輪の下」をすすめられた。当時百恵友和コンビが一世を風靡し、映画化された作品を読むというくせもついて、川端康成、三島由紀夫に傾倒していった。それから受験生の時は読書を封印をもしたが、今でもなお、活字はいつもそばにある。

ふりかえってみて、読書の歴史は自分の血や肉となって、これは付け焼刃的な人にくらべると絶対の自信にもつながり、読書で得た知識のほか、「集中力」「洞察力」「想像力でも創造力でも」いろんな力を与えてくれた。また「情操教育」のありがたさを今さらながら親に感謝だ。

さてポケモンGO。いろんな力を湧き出させるツールの一つであることは確か。しかし、必要なことは「バランス」ということか。

伊勢谷 珠子