第4弾 ネコノミクス そで猫

にゃんこちゃんの勢いがとまらない。巷ではペットの数がワンコをニャンコが凌駕したという。

俳句では「かまど猫」が冬の季語だ。

「もめごとに何もかも知っておるなりかまど猫」富安風生の句。台所にかまどが存在した時代、猫は火が落ちたかまどで暖をとっていた。

その通り。猫はなんでも知っていて、時にはしらんぷり、時にはなぐさめてくれる。うれしい時は一緒に笑ってもくれる。(猫が笑うとは!という方もおられるが、我が家の猫はうれしい時歯をみせてくれるのだ)。

そして、今年のネコノミクス終盤から「そで猫」がブームに。ニャンコは空間にもぐることが好き。箱、紙袋、そしてお洋服。飼い主さんの匂いがついたお洋服にもぐりお袖から顔を・・・。写真は我が家の「june」。

広栄町国道16号付近で六月に心優しい姉妹に保護された子です。だから「june」。見事コートの袖から「そで猫」やってくれました。「うとうとするかまど猫ならぬそで猫」。

「壁どん」「顎くい」「袖クル」といった言葉もありましたが・・(覚えていますか)「そで猫」に励まされ、新年にむけて多忙な日々をクリアしていきます。

伊勢谷珠子




人気沸騰 おこげ煎餅 あとひき煎餅川越仲町

川越産のさつま芋で作ったおこげ煎餅が人気沸騰だ。

かみしめるとさつま芋独特の甘い味がよみがえる「おこげ煎餅」。販売店は川越市仲町の「あとひき煎餅」。(川越市仲町9-9)

揚げてあるのに、油っこくない、しつこくない。

また外見と違って、ソフト。存在感あるパリパリ感と、容易に噛み砕ける絶妙なハーモニーなのだ。

お酒のおつまみに、お茶うけに、おやつに。家族全員で楽しめる「川越限定おこげ煎餅」。屋号そのまま、まさに「あとをひく」おいしさだ。

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お歳暮考

日本のよき伝統に盆暮れのご挨拶がある。お盆のお中元、暮れのお歳暮。

御熨斗をつけて、包装し、風呂敷に包みご挨拶に伺うことは遠い昔。今は流通業界の爆発的な発達により、デパートのギフトも産地直送の贈り物も宅配便屋さんが届けてくれる。

百貨店のカタログを見てギフトセンターにおもむき、注文をする。それよりも、家のパソコンで自由自在に選んでクリックして配送というほうが主流かも。

過日、日頃より「人生、生き方、かくあるべし」という粋人の先輩から素敵な贈り物を頂戴した。箱の中に各地の珍味が。中身には先輩の出身地の名産「柚子」が彩りに添えられていた。なんという美的感覚。そして郷土を想う心までが伝わる。そして、珍味には「???」とこちら側の心をくみとるメモがあった。ひと品、ひと品、おいしく戴く手作りレシピが。

「心があるかどうか」。贈り物をするという行為の原点を再認識させられたのである。便利な時代だからこそ、この先輩の心配りには学ぶことが多い。

菅原擁子




福田喜文さん(川越蔵の会副会長)を追悼。

まちづくりの同志を失った。NPO法人川越蔵の会副会長。常にまちづくりの中心にいた福田さん。不慮の事故から早や1年もの月日が経過。それぞれの思いを胸に蓮聲寺講堂に集う人々。

12月12日土曜日。NPO法人川越蔵の会の主催による「福田喜文氏を偲ぶ会」が開催され、ご家族、蔵の会会員など約80人が集まり、在りし日の福田さんを思い浮かべ、悼み、偲んだ。

この福田さんに対して川越蔵の会・馬場崇さんから特別寄稿をいただいた。

「福田喜文氏を偲ぶ会」

・蔵の会の中心となり様々なまちづくりの活動をしていた「福田さん」

・旧鶴川座を復活させるために精力的に活動していた「福田さん」

・弁天横丁の活性化のために積極的に活動していた「福田さん」

・山伏として修行し、火渡りなどもしていた「福田さん」

・山登りが好きで色々な山を登っていた「福田さん」、、、、、

参加された方々は、生前の福田さんの様々な活動について話が膨らみ、改めて福田さんの生前のご活躍、その偉大さを感じられたことと思います。

参加された方のお話の中には

「福田さんは川越の多くの種をまき、様々な出会いをつくってくれました。今日のこの会に参加された方々は福田さんの思いを心にとどめながら、この種を育て、より良いまちとなる活動を続けていってほしい」とありました。

「偲ぶ会」に参加させていただいた私も、改めて川越のまちがより良くなる活動を微力ながら日々続けていきたいと思いながら、福田さんに手を合わせました。

合掌    馬場崇

市民の智恵を熱意がまちを創る。その中心的存在だった故福田氏。福田氏の想いをかたちにする「川越蔵の会」のメンバー。福田氏の遺志を次の世代につなぐよう活動にさらに磨きがかかるに違いない。

氷川まこと

 




紅白の南天 小仙波でたわわ

15日から年賀状の投かん開始。「年賀状は心を運ぶもの、相手を思い浮かべながら一枚ずつ書く。その気持ちは必ず相手に伝わりますよ。」この言葉は西坂戸郵便局、野口浩之局長。年明けに向けての準備をしている家庭も多いだろう。

今日は美しく、そしてめでたい紅白の南天がある小仙波三上泰弘さん宅で写真を撮らせてもらった。

「南天」は古来より難を転じて福となすといわれている縁起物。戦国の時代では鎧の下に葉をいれたり、出陣の時、勝利を祈念し、枝を挿したとも伝えられている。

2016年は申年。実が形になる年ともいわれている。

南天を愛でて、明ける2016年をお祝いしましょう。

写真は白南天

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伊勢谷珠子




今年の一字 安

毎年、年の瀬の恒例行事となった清水寺の貫主の手による「今年の一字」。

今年は「安」。安倍首相の「安」。安保法制の「安」。「安心してください、はいてますから」お笑い芸人安村さんの「安」。

森貫主も「本来の意味での安心安全が訪れるように心をこめて書いた」とコメント。仏教家にふさわしいおもわず手を合わせたくなるようにコメントだ。

平和国家日本の安心、安全は国民総意のものだ。大みそかから元旦にかけての初詣も「家内安全」を願い善男善女がでかけるのだ。安心安全は国家から家庭まで、大きな一本柱。やはりこの今年の漢字一字は、いろいろな思いをめぐらせるよいきっかけとなる。

今ちまたは忘年会シーズン。年明ければ新年会。余興を凝らすため幹事さんも智恵をひねっているだろうが・・・。例えば「うちの社長のイメージを漢字一字で」「うちの部長のイメージを漢字一字で」なんてコンテストなど盛り上がるかもしれない。

川越のイメージを・・・・川合市長のイメージを・・・・などなどアレンジも面白い。もちろん家族だんらんパーテイでも活用できるかも。

15日後は大みそか・・気ばかり焦る日々である。今日の一字も「忙」!!

伊勢谷珠子

 




斬新で繊細 さおり織、裂き織に会いにいきませんか? 織り工房「英」(川越 石原町)

6メートルの反物を一週間で織りあげる溝井英貴さん。糸のセレクトは天性のカンで。その「芸術性」「創造性」には感動だ。その美術の才能を見いだしたのはご両親、溝井敏幸さん啓子さん。自らの衝動のまま表現した芸術は「生の芸術」(アールブリュット)とよばれ、今注目をあびている。

「英貴はきっちり織り上げる。その織りはバックなどに適していると思う。今後は長い間愛用してもらうために、皮とのコラボレーションも考えています」と父敏幸さん。

一階は当サイト既報「カナデイアンバー・レストラン メープルリーフ」。
二階への階段を進むと工房が。

工房には英貴さん、敏幸さんの織り機が並ぶ。敏幸さんは裂き織り。着物を裂き糸にしたものを織り上げていく。リサイクルそのものであり、唯一無二、世界でたった一つ、究極のオリジナル。
この秋冬流行のポンチョなどが15000円前後から。軽いし暖かいし、柔らかい。

純真無垢な気持ちで無心に織り上げる英貴さん。その独特な感性は不可能を可能にするパワーと限りないやさしさをも産み出していく。

伊勢谷珠子

■カナデイアンバー・レストラン メープルリーフ>>URLはこちら

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光る藤縄市長のビジョン

鶴ヶ島市。関越道、圏央道のインターチェンジを持つ交通の要衝。
若葉駅周辺にはショッピングモール、林立するマンション。住みやすい町のイメージが強い。さらに農産物をもたらす田園地帯。都市と田園、二つの魅力を持つ埼玉県のモデル版でもある。

一方、オリンピック開催年に行われる「脚折の雨乞い」。古くから伝わる伝統的な民俗行事として密かなブームだ。
まちづくりを牽引する市長は藤縄善朗氏。市役所職員出身。県立川越高校時代は制服廃止運動なども展開した、常に時代を先取る姿勢は昔も今も変わらない。今年、埼玉県市長会の副会長に就任した。

鶴ヶ島市は、鶴ヶ島を「雨乞いのまち」として全国へ、世界へと発信すべく「脚折雨乞い観光資源化基本構想」を策定。それには埼玉りそな銀行が相互に連携する協定という形で取り組む。
まちと金融が1つの目的にそって「連携協定」を締結するということは斬新でもあり、市民にとってもワクワクする期待感を産み出すことになりそうだ。

藤縄市長の考える「雨乞いのまち 鶴ヶ島活性化ビジョン」は
①市民による鶴ヶ島コミュニテイ意識の形成(シテイアイデインテイの確立)②外に向けての鶴ヶ島ブランド発信(シテイプロモーション)③特産品開発④産業振興⑤地域づくり これらを一体感をもって取り組むという。

次回の雨乞い行事はリオ五輪の2016年8月、まさに2020東京五輪のプレイベントになる。
しっかりした構想をもって、取り組めば、必ず「雨乞い行事」は国際的観光イベントとして進化するはずだ。

藤縄市長は「地域の課題を知り、未来を見通した上で、いかに生きた地域を創造していくか、想像力、総合力が必要だ」と力説する。藤縄市長のビジョンはキラリと光る。

地方選挙の投票率下落がとまらない。市民の地方政治への無関心は地方議会の未来に向けての躍動感不足によるものか?市長、行政、議会が一体となってまちを前に進めていく。簡単にいえば魅力あるまち、すみよいまち、自慢できるまちにしていく努力を市長をはじめとするその三者が見える形にすることこそ、市民の政治離れをくい止める近道かも知れない。
伊勢谷珠子




川越ブランドの醤油をおにぎりで

所用で秋田県に。両脇雪で囲まれた秋田道を進むと見慣れたトラック。
埼玉で元気な企業の一つ、アサヒロジステイックのトラック。
関東圏を制覇、北上し、シェアを広げ、秋田県に営業所を構えたということを目の当たりにした。

しばらく走ると視界に雄大な秋田富士。雪化粧の鳥海山。
この麓で川越工業の生徒がエボルタ電車を走らせギネス達成したのは先月のこと。今、その生徒たちの勇姿はエボルタ電池のCMでオンエア。

埼玉から離れても、地元の活躍を回想できることはうれしい。

さらに、車には川越市内で購入したLAWSON焼きおにぎり。

創業250有余年の川越松本醤油。その建てられた蔵のなかで、日本古来の天然醸造でできあがった初雁もろみ。このもろみを木桶に二年間自然のまま発酵させ出来上がった、ぜいたくな手作り醤油がはつかり醤油。
LAWSON焼きおにぎりは、はつかり醤油の味付けだ。

おにぎりパックを開けた時に、はつかり醤油の食欲をそそる匂いが。
まずは、一口ぱくり。ほんのりした甘さと香ばしさが口いっぱい広がる。醤油が染み込んだもち米も期待を裏切らないモチモチした食感。おにぎり噛み締めた喉ごしにも鼻に抜ける醤油の香りがさらにあとを引くおいしさだ。
川越ブランドここにあり。ぜひ、お試しあれ。

新井敬子




朝霞・上尾市議選・悲喜こもごも

2015年冬の陣。朝霞・上尾市議会議員選挙が終わった。

上尾市は36・80%という過去最低の投票率。現職22名新人6名元職2名の内訳。トップ当選は日本共産党だ。川越市議会も日本共産党だった。定数30のところ33名立候補。川越市議会は定数36議席のところ47名立候補(新人候補の数は11名)であったため、何がなんだか、ぼやけてよくわからないという声を聞いた。上尾市の場合は少数激戦、選ぶ側にとってはわかりやすかったかも知れない。埼玉10区選出衆議院議員山口たいめい事務所で秘書として汗を流した新道龍一氏33才も初陣を飾った。

朝霞市は34・09%というやはり過去最低の投票率だった。現職18名新人5名元職1名の内訳。トップ当選は公明党。上位10議席の中5名が公明党という圧倒的な強さをみせた。定数24議席のところ28名立候補。最終の議席はなんと1票差だ。すべりこんだ人、おしくも議席を逃した人、なんともいえない心中だろう。前回トップ当選だった松下市議は勢いをなくした。松下市議はみんなの党解党から継承政党日本を元気にする会からの出馬。前回より1456票の下落だった。二期目の選挙は大変というのも選挙の常套句であるが、政党に翻弄された感も否めない。そして、「NHKから国民を守る党」というNHKを詐欺集団と言い放つ新人大橋候補は1278票獲得して市議会議員になった。この動きは来年行われる新座市議会議員選挙にもあるらしく・・・・・。まちづくりとNHKという構図に違和感を覚える。

とどまることをしらない低投票率。この対策もどうすれば改善されるのか。。政治の原点は「市民生活を守る」。この原点を多くの市民に知ってもらうことからなのか。二つの市議選であらためて「まちづくり」を考えた。

三潟 正義