脈々とつながる渋沢栄一翁イズム 川越クラッセで講演「明治を耕した男」

日本・資本主義の父・渋沢栄一翁。

その渋沢氏と川越の関係を探る講演がこのほど川越クラッセで行われた。

「明治を耕した男」というテーマで杉田修一氏によるもの。杉田氏は川越市立山田中元校長。

主催したのは小江戸川越大地の園の会。会長は発智金一郎氏。あの霞ヶ関カンツリー俱楽部に土地を提供した発智庄平氏の孫にあたる、発智家当主。発智家は700年も続く名家。渋沢栄一翁は、発智庄平氏を教育者としてすぐれた埼玉屈指の素養の人と称し、入間の道徳銀行とよばれた黒須銀行や埼玉育児院設立にともに携わった。

日本を代表する企業を次々と興した渋沢栄一翁。東京ガス、サッポロビール、東宝、帝国ホテルなどがそれだ。一方農業を尊び、農業は国の基と説いた。富、権力、権威のバランスを保ちながら渋沢栄一翁は社会福祉にも目を向けていく。

NHK大河ドラマでも深谷の地から、豪農でありながら、徳川慶喜の元で重用されていくプロセスが描かれていた。渋沢栄一翁は商才に長けていた。それは商略であり、ものをブランド化(差別化)すること。これらも今求められているものだ。まさに渋沢栄一翁の思いは時空を超えてイキイキとしている。

第15代将軍徳川慶喜と渋沢栄一翁の墓地はむきあって東京谷中の墓地にある。死してなお義を尽くすということだ。

渋沢栄一翁の二番目の夫人が伊藤兼子さんといい、川越出身だったことも語られた。

 




10月の値上げ 郵便局・硬貨の預け入れもタバコも

10月にはいるとタバコが値上がりする。

郵便局のサービスも硬貨預入も有料になるので要注意。

ゆうちょのATMの預け入れ払い戻しは無料のままだが、駅やショッピングセンター、ファミリーマートでは有料に。硬貨を伴う預払い料金が新設されるのだ。

窓口での預け入れも硬貨50枚までは無料だが50枚を超えると51枚から100枚までは550円と料金が発生する。

かしこくゆうちょを活用しよう。




「川越のちょっといい話」が冊子に 水戸一斎さん

「川越のちょっといい話」が冊子となっている。著したのは水戸一斎さん。

350円。

島崎藤村と川越の縁などをはじめ、川越市内のエピソードが30ページ余りでまとめられている。

来年は市制施行100周年の川越。川越に息づくちょっといい話は興味深い。




秋の交通安全運動 いまいちど見直そう行動を!

秋の交通安全運動が9月30日まで実施されている。

歩行者の安全確保が重点項目。

無理な自転車の走行にも目を向けていきたいし、コロナでストレスがたまっているせいか、「道を譲る」という行為すらないがしろになっている現状を考えていきたい。

道路は公道であり、譲り合って使うものだ。

相手の立場になって車を運転し、また自転車に乗るときも左側通行厳守すべき。まだまだイヤホンをして自転車に乗っているひとをみかける。音が聞こえないことは本当に危ない。自動車も性能がよくEV車などは近くに車で気が付かないこともある。

交通安全週間にちなんで 今一度自分の行動を見直していこう。




川越まつりを少しでも・・川越マイン3階で展示 11月末まで

コロナ禍によって「川越まつり」が延期となった。年明け2022年は川越市制施行100周年。ぜひ、コロナを乗り越え、盛大に「川越まつり」が開催されるといい。

現在、川越マインで3階では、脇田町の家康と仙波町の安家がコラボレーション。祭装束や山車行事に欠かせない山車の綱の製作風景動画などを見ることができる。中でも山車の彫刻が火防によるところがあるということはなかなかの見どころだ。

少しでも「川越まつりの雰囲気を」という仙波若波会の心意気だ。開催は11月末まで。祭囃子を聞きながら、山車の彫刻の持つ意味などを味わってみてはどうだろう。




「テレジン収容所の幼い画家たち展」16日まで 川越市立美術館

「テレジン」その名はユダヤの人々が残虐な目にあったアウシュヴィッツ絶滅収容所に近い、悲惨な場所という印象が強い。今回の展覧会に行き、テレジンはプラハに近くとても美しい街であったことを知る。

今回の「テレジン収容所の幼い画家たち展」は今年で30年目。川越在住のノンフィクション作家・野村路子さんが取り組んできたものだ。まさに「知る勇気伝える努力」のたまもの。

テレジンには当時15000人の子供たちがいた。その子供たちが「明日への夢と希望」を持って描いた数多の絵画。人物に顔がない。子供たちが絶望の中に生きているからか・・と思う。生き残ったこどもたちはわずかに100人。14900人に近いこどもたちは、10数年の人生を戦争とゆがんだ人種差別によって命を落としてしまったのだ。一品一品のこどもたちの心を思う時、胸がつまる。

コロナ禍、テレビでは「どこにもいけなくてつまらない」という子供たちが映し出される。そういう子供たちにこそ、テレジンで悲しく短い一生となった子供たちの歴史を伝えていくべきだ。今ある幸せの意味を。




仙波小 東門にポスト設置 (川越市)

郵便文化は大切。オンライン優先、デジタル化の時代にあってこそ、メールやラインでは醸成できなものがハガキや封書・手紙にはある。

川越市富士見町の自治会・老人会の方々が町内にポストがほしいと声をあげたのは2019年。ポスト設置の要領も調べ、要望を提出するまでこぎつけた。

学校前にポストが設置されたことで、こどもたちが「ハガキ」「手紙」に対する興味を深め、心豊かな人間性を育む情操教育の一旦につながるだろう。

9月1日からこのポストは使用されている。川越市・川越市教育委員会・川越郵便局の協力あってこその要望実現となったが、住民の熱意、住民パワーあってこそということは言うまでもない。




川越・福登美の灯は消えない

夜の川越文化を支えてきた割烹・福登美。川越市は来年2022年市制施行100周年。その川越と同じ歴史をもつ福登美。

お宮参り、七五三、入学、成人式、卒業、お見合い、両家顔合わせ、結納、長寿の祝いなど各家庭の節目を。企業団体の忘年会、新年会、総会懇親会。「場所は福登美で」とれだけ幹事さんが助かったことか。

その割烹福登美が、ここでおもいきった業態変更で、ステージを川越の西口・赤心堂病院前に移しリニューアルオープンをする。

コロナ禍の中にあっても割烹・福登美の味はテイクアウト・お弁当にも力を発揮していた。

蔵里の八州亭は今後も運営していく。新店舗は10月初旬をメドにコロナ感染拡大を鑑みながらオープンとのこと。福登美の灯は消えない。