昭和の街(川越) こひや ラーメンも街にマッチング

ラーメン激戦地川越。つけ麺が味を競うことで有名。本川越からくらづくりのまちなみに進み、昭和の街のどまんなかにある「こひや」。

和風川越ラーメンとある。「青竹手打ち麺」というポップにそそられる人も多いだろう。「青竹手打ち麺」といえば「佐野ラーメン」も。なんともいえないちぢれ麺がスープのからみをよくする。

懐かしいしょうゆの香りとともに運ばれたラーメンには、丁寧に作られたチャーシュー、メンマが並ぶ。一緒に行った友人が「佐野ラーメンに似てるよね。なんかおばあちゃんと食べた味にも。あっ、ここは川越昭和の街か、ごめん、ごめん。佐野ラーメンではなく、昭和の街川越ラーメンね!」と口元をほころばせた。

 




靖国の母の涙や花いかだ  詠み人中野くに子氏 大往生

くらづくり本舗・中野家のゴッドマザー、中野くに子氏(元厚生労働副大臣 中野清氏ご母堂様)が旅立った。102歳だった。亡くなった日は7月11日未明、参議院選挙開票確定から数時間だった。川越政界の父子鷹、中野清氏、中野英幸氏(現埼玉県議会議員)の身を案じた旅立ちの時間にも胸がつまる。

中野くに子氏は川島町から中野家に嫁ぎ、夫を太平洋戦争で亡くした。清氏をはじめ、四人のこどもを懸命に育てながら、家業の菓子屋を盛り立てた。一方看護師、助産婦の経験もあり、「くに子先生に取り上げられた」という人は今でも多く川越市に。また太平洋戦争は多くの英霊を作り、まちの中には戦争未亡人が途方にくれる姿があったが、その先頭にくに子氏は立った。どれだけの多くの人が、くに子氏の優しさ、芯の強さに励まされたことか。と、当時を振り返る。

長男清氏は家業を着実に広げつつ、大好きな川越のためにまちをよくしたい一心で市議会議員の道へ。天性の「機を見るに敏な行動力」から市議から県議そして国政へ。さらには厚生労働副大臣に。今はくに子氏の孫、清氏の長男英幸氏は県議会議員だ。英幸氏はよく会合で「父を超えているのは体重だけ」とユーモアを交えてスピーチするが、県議会の若手県議からは「兄貴的存在」として慕われている。53名の県議会議員の中で強いリーダーシップを発揮するその裏打ちは父の背中と日本青年会議所埼玉ブロック協議会のトップを務めたことがあるからこそかもしれない。

英幸氏現在埼玉県議会二期目。くに子氏、孫の活躍を心を躍らせて見守っていたことだろう。

斎場にはくに子氏の創作した川柳がちりばめられた本「花筏」が飾られた。その本は自由に手に取ることができた。「花筏」。赤間川を、新河岸川を「花筏」がうめつくす春、川越を愛した川越市民を愛した、くに子氏を多くの人が思い出すこと確信する。

 




小江戸の成功 昨日読売新聞総合二面に掲載

昨日の読売新聞二面に「小江戸の成功」の文字が。

着物姿で蔵造りのまちなみを散策する韓国からの旅行客の写真も。

訪日客呼び込みの成功事例として川越市が取り上げられた。

題して「消費のカギ地方にあり」の記事。

2015年は対前年比54%増の11万人が海外からのお客様とも。

記事ではレンタル着物店「美々庵」様の名前もある。

ふるさと川越、全国紙に「よいこと」で紹介されることは本当にうれしい。

市民一人ひとりが観光都市の一員として「おもてなし」に向きあっていきたいものだ。




言葉は命

都知事選挙中盤。メデイアでも舌戦が紹介されている。
小池ゆり子氏の「病み上がり」との演説中の比喩に??
すると比喩された鳥越氏、「腹立だしい」と応戦。

鳥越氏はガンのサバイバーだ。かつては死病といわれたがんも医学の進歩によって、治る病となった。あまりに進行のはやいガンなど例外もあるが。

ガン宣告、余命半年と言われても病に立ち向かい、現在バリバリ仕事をして
宣告から五年以上たっている人、現在も闘病中だが、調子のいい時には自分の生業に戻っている人、闘病中で仕事はできなくても日々、一日一日をいとおしみ、家族との時間を大切に生き抜いている人。

誰でも、身の回りにガンサバイバーはいるはず。
参議院議員、三原じゅん子氏もサバイバーだ。

小池氏の「病み上がり発言」は鳥越氏いわく「上から目線の弱者切り捨て」と言われても致し方ない。そもそも、選挙遊説、街頭演説中の個人攻撃は聞いていて気分がよくない。個人攻撃ではなく、自分はこう思う、こうする、というものが好感がもてる。さらにその攻撃が、病や身体的なものをターゲットにするとは、上質ではない。

政治家にとって言葉は命だ。イメージ戦略に惑わされてはいけない。
有権者一人、一人と向き合える、情けのわかる人こそ、真のリーダーであるのではないか。




視覚に訴える県政報告 木下たかし県議

坂戸市選出の木下たかし県議の県政報告会が6月18日坂戸文化会館で開催された。

参議院選挙前とあって、会場には関口まさかず参議院議員(秘書)西田まこと参議院議員(公明党)も駆け付けた。

木下たかし県議は、得意とするパソコンを駆使し、坂戸市の現状、県政の現状をつまびらかに説明した。

県政はわかりにくいと言われているが、市と県の役割など、「県政は実は身近」と感じられる報告会であった。

あの日からすでに参議院選挙も終了。埼玉選挙区は自民、公明、民進の3議席となった。参議院選挙は埼玉全県が選挙区になり、市議、県議が集票マシーンのカギを握る。関口氏も23万票伸ばし、西田氏も公明選挙史上最高という得票。ある選挙通から連絡があって「選挙行ってる人の票を奪うのではなく、行っていない人に足を運ばせる、それがこれからの選挙だよ。特に若い子は政策、主張に大変興味を持っている。木下県議の発信力は武器になるね」との評価だった。

次は衆議院解散総選挙という風が吹く。地域に貢献しているか、発信力があるか等々。有権者のアンテナをさびさせてはならない。

 




お天王様ときゅうり

7月14日 夏の伝統行事「天王様」八坂神社例大祭が挙行された。

本社は京都祇園の八坂神社。川越八坂神社は川越総鎮守氷川神社の境内にある。天王様は素戔嗚尊(スサノオノミコト)、荒々しい性格で悪霊を祓う力があり、7月14日に疫病や災厄を防ぐためお札を受ける習わしがある。

川越では氏子町内にしつらえられたお旅所27か所をお神輿が巡行する。お迎えする人々はきゅうり二本をもってお神輿をお迎えし、神様のお力を込められたきゅうり1本をいただく。これが「きゅうりとっかえ」。また松平信綱公奉納の獅子頭もともに巡行し、獅子頭に頭を噛んでもらうと夏を無事に過ごせるという。

地球温暖化のせいか、夏も猛暑、烈暑が続く。熱中症で亡くなる方のニュースにも驚かなくなった。そういう時代だからこそ、「天王様ときゅうり」のご加護がありがたい。

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ラスター彩に会いに 幸兵衛窯(岐阜多治見)

縁あって、美濃焼幸兵衛窯のマグカップを長年愛用してきた。幸兵衛窯の七夕の宴があるというので岐阜多治見まで足を延ばした。

宴の前の鼎談では七代目幸兵衛さんがコーデイネーターを務め、イランからラスター彩を学びに来ている大学教授二名がフランクなお話を聞くことができた。二人はテヘラン美術大学教授 ベサッドアジュダリ氏、カシャーン大学教授 アッバスアクバリ氏。お二人とも敬虔なイスラム教徒で、食べ物に大変気をつかう話なども披露された。、幸兵衛さんの父、人間国宝加藤卓男さんが昭和50年代に復元されるまで技法が途絶えた幻の名陶「ラスター彩」。ラスターとは光沢やきらめきの意。気品あふれるその陶器は9世紀のメソポタミア発祥といわれ、王族が貴金属に代わるものとして美しい光沢を重んじた。西アジアからエジプトへ、そしてペルシアへ。制作の中心地は変遷しつつもラスター彩は色褪せることなく、絢爛たる貴族的な焼き物「ペルシアの華」と隆盛を極める。しかし、モンゴル侵攻の13世紀中ごろから衰微、18世紀にはその歴史の終焉となってしまう。鼎談の中でも、イランでの「ラスター彩復元の加藤卓男」の名声は高いとあった。

メソポタミア文明からの時代の流れ、また遠くペルシアからの距離を経て加藤卓男氏によって復元された「ラスター彩」。今は当主加藤幸兵衛さん、その子亮太郎さんによって受け継がれていくことは、アジアは一つ、世界は一つという感がある。

また、幸兵衛さんが生み出す深いブルー。「幸兵衛ブルー」と勝手に名付けてしまったが、なんとも味わい深い。その「ラスター彩」「幸兵衛ブルー」が川越にやってくる。9月2日から5日まで、川越丸広で展示、頒布会をされるという。残暑の残照の中の幸兵衛文化楽しみだ。




12日はパンの日 大東大とのコラボランチパックを食す

東松山元気創造計画第2章を実行実現する森田光一市長。森田市長の掲げる「まち・ひと・仕事創生総合戦略・戦略的なシテイセールス」の中で山崎製パン工場、地元の大東文化大学と協定を結んだ。

ご当地の名産品を具材にする「ランチパック」は数々のヒット商品を生み出している。今回の東松山やきとり風は3年前に大東文化大学の学生が考案。二か月で18万個を売り上げた。今回はパンの品質を改良して販売されている。期間限定品につき8月末まで。

東京駅キオスクで現物を発見。購入した。旅仲間と新幹線内で試食。ビールに合う派、ハイボールに合う派。ということはおつまみでもいける?ミソの味が食欲をそそる。ぜひ、東松山のカシラやきとり食べてみたい、東松山に行ってみたいという気持ちにさせる・・戦略的なシテイセールスに勝算あり。




書と陶芸で 一息 大黒屋食堂(蓮けい寺界隈 昭和の街) 

蓮けい寺界隈・昭和の街の大黒屋食堂(049-227-3290)。

ただいま焼き物と書道展が開催されている。

陶芸家は荻野和久氏。長い警察官人生半ばから陶芸をはじめた。その年数は20年以上。鳩山に薪窯、嵐山の自宅には灯油窯を所有。「退職後はうどん屋をやりたかったけど、趣味を生業に。薪窯では55時間寝ずに交代で窯を見守る。成功は1割。100個作って10個しかできない。なおさら、その作品に愛着がわく」とにこやかに語った。

書家は南佳邦氏。父親が書家ということでその遺伝子を受け継ぐ。埼玉県警からフィリピンに出向経験もあり英語も堪能。埼玉県警捜査1課で主任官、調査官、管理官など捜査現場の指揮をとった。警察時代から端正、淡麗な筆運びは定評。現在東京国際大学の参与のかたわら、創作活動。「筆だけではなく、テイッシュを使ったりいろんな技法のものを展示しています。家内とカリブ海クルーズをしたときの心象風景をあらわした一期一会は肝いりの作品です」と南氏。

警察官はストイックな職業。その人生の中で芸術に趣味を見出し、それを持続させているお二人。まさにアクテイブシニアの旗手だ。

焼き物書道展・31日まで。11時から21時。大黒屋食堂(川越市仲町5-2)お米屋さんならではのおいしいお米のランチをはじめ、お茶、お酒もたのしめる空間。

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都知事選に鳥越俊太郎氏出馬。雑感。

唐突な小池百合子氏の出馬宣言。嵐、桜井翔君パパ、桜井俊氏の固辞。増田寛也氏の自公からの擁立。宇都宮健児氏の参戦。そして、鳥越俊太郎氏の出馬。14日の告示前にして激動の都知事選挙。

増田氏の堅実な都政運営で、東京五輪も、都政も安泰と個人的に思っていたが、鳥越氏の記者会見を見てその思いが少し変わった。

鳥越氏については、サンデー毎日の編集長、テレビキャスター、まさにジャーナリストの範たる姿が鮮明だ。イデオロギーはともかくも、昨日の会見もわからないことを「わかりません」と言い切る姿。知ったかぶりをする輩よりどれだけいいかと思った。「野党統一、野党連合というよりも市民と一体になる」との発言もインパクトがあった。

キャリア官僚から政治の道をめざす人も多い。しかし、学校のテストの成績が優秀なだけで人間学を学んでいない場合を多々みかける。市議、県議を経て国政で活躍をしている人の人心掌握術は見事だ。集票をするということは一分の希望を逃さない、一つの縁を大切にする。ある県内の議員でも、自分の地盤のご息女の結婚先をよく承知し、その結婚先の周辺をも運動員にしてしまうという。まさに選挙上手。一人の人間の人脈をその場で把握することは至難の技だ。だからこそ、どんな人にでも愛想よく、低姿勢に接する、政治家の鉄則だ。そういうことができない議員のいる地域は、なんか砂漠のようで哀しい。

東京砂漠といわれた首都東京。2020東京五輪、待機児童問題、高齢者介護問題、災害に対する備え、生活に密着した問題から未来にむけてのビジョンを発信し、都政をけん引していくリーダーを決める都知事選挙が明日からはじまる。