矢部澄翔さんの書

川越から世界へ。その名の通り飛翔しつづける「矢部澄翔」さん。

弊社岡部みゆき取締役がスペシャルサポートした「川越百の顔」。この本の発刊の際、表紙の字をひきうけてくれたときの快諾には本当に今でも感謝だ。

その矢部さんは川越市内で真澄書道教室を主宰する一方、斬新なパフォーマンスで「書」の魅力を発信している。

17日は「総合住宅展示場・川越ハウジングステージ」では書初めのワークショップを開催し、子供から大人まで多くの人に「書」は身近にあるものと懇切丁寧な指導をされた。

写真は当日会場内に飾られたもの。「初志貫徹」。人生の一つの軸として、こころに留めておきたい語句だが、たおやかな女性らし書の中に凛とした強さを感じる。24日まで真澄書道教室の書初め展も開催。

今後の矢部澄翔さんの活躍にも注目したい。

 

写真

 




政治への関心と政治家の質

甘利大臣に「カネ」の問題が・・・週刊誌の報道が大きな疑獄事件の糸口になったことは「ロッキード事件」のころからよくある話となった。

よく調べて「説明責任」を果たしていく。というのは甘利大臣。ごもっとものことであるが、よく国会議員にしろ、地方議員にしろ自分の非が露呈された場合、「職務を全うすることが責務」という口上を述べる。そしてそしらぬ顔をして政治家の場所に居座る。こういうことが多々あり、大いなる疑問を感じている。この「潔さ」のない態度が議員の質を下げ、有権者の政治、選挙離れの一端を担っているような気がしてならない。

このたび、世間を騒がせた「スマップ問題」。彼らの才能は抜きんでたものがあり、国民を勇気づけてきた。しかし、国政の場で民主党の国会議員が総理に「スマップ問題をどう思うか」と質したことには脱力した。社会現象の一つとしてとらえることは一利あるとしても、果たして「有益」か。。

質の低い質問。いつもながらの「カネ」の問題。これでは投票率があがるわけもない。政治家の質と投票率は比例している。夏には参議院選挙。二院制の日本にあって、参議院はチェック機関であり、古くは「貴族院」といわれた格式のある政治の舞台。埼玉県知事になった故土屋義彦氏が参議院議長から埼玉県知事に転身したときは「三権の長」が知事に。と注目された。参議院議員も質の高い志のあるひとを選びたいものだ。




じゅん散歩(テレビ朝日)にも川越 25日から29日

テレビ朝日月曜から金曜 午前9時55分から10時半までの番組「じゅん散歩」。かつては地井武男さんが「ちい散歩」という番組で路地から路地を歩いた。そして加山雄三さんが「若大将のゆうゆう散歩」に引き継ぎ、現在は高田純次さんが「じゅん散歩」。

高田さん独特の軽妙テキトートークが、朝のひととき、頬をゆるませてくれる。その「じゅん散歩」、25日月曜日から29日金曜日までは「川越」だ。高田さんの描くスケッチも素敵。どんなトーク、どんなスケッチが飛び出すのか楽しみだ。

また、23日には午後7時から8時のフジテレビ「おーい!ひろいき村」にも川越が登場。

電波にのる「川越力」の快進撃はつづく。




ねこぶんのよん

4/猫。ねこぶんのよん。これは昨年埼玉県が制作したもの。「一匹の猫がすみつくとある駅を利用する市井の人を描く」というルールを作り、若手クリエーターが短編作品で真剣勝負した。

とある駅に住みつく猫を演じたのは「のり子ちゃん」。今年公開の「猫なんかよんでもこない」にも出演。こちらは乞うご期待。

さて、「ねこぶんのよん」。制作は埼玉県、SKIPシテイ彩の国ビジュアルプラザ。「西武秩父駅」、長瀞などがロケ地として使われ、県民としては「ああ、あそこね」となじみ深い風景が流れていく。残念だったのは上映期間が短期間だったこと。猫がつなぐオムニバス映画。川越スカラ座支配人舟橋一浩氏は無類のネコミスト。猫が似合う町「川越」での上映を祈りたい。

ネコノミクスは今年も好調で、どうやらペットの数もワンコよりニャンコが多いとか。。クリスマスにはドイツで七年前に失踪した飼い猫が自宅に生還。「犬は戻れるけど猫は戻れない」という言い伝えも覆した。今年も弊社情報サイト「レインボーネット川越」では「ネコノミクス」にアンテナをはっていく。

 




雪の中初観音 川越観音長徳寺 

大雪となった17日深夜から18日未明かけての降雪。雪に弱い首都圏で交通網混乱となった。しかし、川越仙波三丁目では雪の中笛や鉦の音が早朝より聞こえ始めた。

仙波三丁目 川越観音長徳寺の「初観音大祭」。観音様に世界平和と家内安全を祈る善男善女が雪道をゆっくりとおとずれた。

国道16号仙波町交差点右手に神々しく輝く塔も雪化粧。情緒ある初観音日和となった。




テレビ効果でますます川越力アップ

16日放送のテレビ東京「出没アド街っく天国」では新しい視点での川越が紹介された。

定番の芋スイーツ、うなぎ。さらにはカラオケで地域の絆を育む場所。「山屋」「吉寅」といった伝統の店も。その効果か、川越駅の観光案内所には行列もできたという。

そういえば、「赤いきつね」と「緑のたぬき」のCMにも注目したい。「川越だらけ」のCMなのだ。

今日18日も、午後7時にはNHKBSプレミアムで「川越」が取り上げられる。『TOKYOデイープ!「男気あふれる蔵の街 川越』がその番組。松本醤油の松本公夫さん他、川越の街に点在するオブジェ作家が登場する。

あきんどの街川越は女将さん(女性の力)があってこその繁栄といい伝えられてきたが、もちろん、旦那衆が手綱をひきしめる。

旦那衆に小心者はなれない。男気こそ、旦那衆の大事な要件でもある。今日は朝から降雪。こんな日は早く帰って川越の「男気」にふれてみるのもいい。




良い師、良い仲間、あってこそ。広く心と目を開こう。 梶田教授講演

受賞後初めてのお国入り(ふるさと東松山凱旋)となった梶田隆章教授。梶田教授講演の整理券は配布15分で完了となったという。街をあげて、市民総出での祝意の表れだ。「東松山元気創造計画」を標榜する森田光一市長、その元気創造計画第2章の中でのノーベル賞輩出市となったことで森田スマイル全開。同じ埼玉大学出身でもあり「東松山はじまって以来のこと。まさに千載一遇のチャンス。そしてこの時間を共有できることが本当にすばらしい。梶田教授に続けということでさらに教育にももっと光をあてていきたい」と森田市長は語っている。

梶田教授はパワーポイントを駆使しての講演となった。お馴染みの風景であるが、こんなにもわかりやすく、スピードもゆるやかなパワーポイントを見たことがない。そのことは会場内で話を伺った川越高校卒業生が「頭のいい人はおもいやりのある人。あんなに難しいことを我々にわかりやすく話した。難しいことをそのまま伝えることはできる。かみくだいての講演。本当に感動した。」というコメントにもあらわれている。

梶田先生講演要旨

現在の身長は183センチあるが40年前はおチビだった。小、中学校の時には理科、科学に興味を持っていた。中学生時代、具体的に将来設計をしなくても、自分の将来をきめなくてもいいと思う。興味を持ち適正を発揮、将来にいろんな可能性を持つための勉強をしてほしい。特に自然や宇宙に興味を持ってほしい(笑)。高校、大学と弓をひいていた。漠然と物理学や天文学に目が向いていたが、勉強不足は否めなった。猛烈に勉強したのが大学院受験の時。物理学を本気で学びたい、研究にチャレンジしたいという気持ちで埼玉大学弓道部主将を辞退。これは人生の重要な決断だった。そして東京大学大学院へ。物理学者の夢である「素粒子の大統一理論」にむけての研究がスタートする。「カミオカンデ」は素晴らしい成果をあげ、つづいて「スーパーカミオカンデ」に取り組んでいく。大学院ではノーベル賞受賞者小糸先生と出会う。いい先生、いい仲間たちと様々なことを吸収することが重要。29歳の頃、データから「気づく」ことで、さらに研究が進んだ。疑問について考える、「気づく」。この作業が大切。これがのちにスーパーカミオカンデによる素粒子ニュートリノの観測、ニュートリノに質量があることを証明することとなる。良い師、良い仲間から良い研究プロジェクトが生まれた。人生のいつ、人生を決めるような出会いがあるかわからない。広く目と心を開いて大切なものに出会う準備をしてほしい。その準備が勉強。科学の世界は面白いので、ぜひ、研究者をめざしてほしい。

「ニュートリノは極小の素粒子の世界と極大の宇宙を結ぶ掛け橋・梶田隆章」

講演の最後には梶田教授の母校、野本小学校児童による作文朗読、花束と全校児童による寄せ書き、ノーベル賞受賞時の取材をうけた児童の写真、校長からのメッセージなどの特製アルバムが梶田教授に贈呈された。

森田光一市長はかつて東松山市教育委員を務めた経験もあり、その目線はいつも未来を担う子供達。梶田教授ノーベル賞を大きなチャンスととらえ、「ノーベル賞のふるさと東松山」創造にむけてスタートをきった「梶田凱旋デ―」でもある。

伊勢谷珠子




ふるさとの市民とともに喜びをシェア ノーベル物理学賞梶田教授 東松山凱旋

昨年ノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章教授(東京大学宇宙線研究所所長)。12日には上田清司埼玉県知事から県民栄誉章が、13日にはふるさとである東松山市、森田光一市長から「名誉市民称号」が授与された。

13日午後5時半、市民文化センターでは多くの市民が梶田先生を出迎えた。会場にはいりきれない祝意の人々、その数は1500人を超えた。「梶田凱旋」を喜ぶ市民は、市民センター大ホールで、センター内ホワイエで、授与式、梶田教授の講演を見守った。

記念式典は梶田教授の母校東松山市立南中学校吹奏学部の祝賀演奏でスタート。梶田教授が生まれた1959年に作曲され東京五輪の開会式でも演奏された「祝典行進曲」。神童とよばれた梶田少年を育んだ東松山の風景を想う「ふるさと」。梶田教授の研究の根幹、広い宇宙に思いをはせた「木星」。「鉄腕アトム」(梶田先生は小さい頃お茶ノ水博士になりたい)。そして南中校歌。心のこもった企画演出、演奏に会場内は和やかなムードに包まれた。

名誉市民称号授与式で、森田市長は「研究の中の気づきから生み出した大きな発見。梶田教授のあくなき探求心とたゆまぬ努力を続けたからこそ実を結んだ。この快挙は市民9万人の大きな喜びとふるさとの誇り。また東松山をゆったりとした環境で育ったことを感謝していると梶田先生はお話され、先生がふるさとに対する愛情を持っていることに感動し、感謝をしている。今後もこどもたちに夢と希望を与え続けてください。東松山市もノーベル賞のふるさととし、世界にはばたく人材の育成に取り組む」と式辞を述べた。

名誉市民称号をうけた梶田教授は「私のこどもの頃、40年前にくらべて人口が倍になった東松山。進歩していると感じている。本日いただいた称号は光栄という一言につきる。ありがたい気持ちでいっぱい。若い人にはこういう生き方もある、自分の将来のため、何かしら吸収してほしい。今後は東松山発展のためにつくしたい」と喜びの一言。

この日は山口泰明衆議院議員、坂本祐之輔衆議院議員、横山雅也県議会議員、松坂喜浩県議会議員も会場にかけつけた。来賓代表は梶田教授と同じ南中出身の堀越博文市議会議長。堀越議長は「ノーベル賞受賞は疑問をもったことをあきらめず全身全霊をかけて研究した成果。今後も新しい道を拓いてほしい。この偉業は市民、県民、国民の大きな誇り」と祝辞をのべた。

このあと野本小、南中の同窓生、恩師、東松山初雁会(川越高校同窓会)の3氏から花束がおくられると梶田教授の頬はゆるみ、檀上では抱き合うシーンも。

式典終了後、いよいよ講演会がはじまった。(続く)

 

 

伊勢谷珠子

 




蘭山記念美術館のサル

川越藩御用絵師 舩津蘭山。

蔵造りのまちなみ、札の辻近くのスタイリッシュな建物が蘭山記念美術館。世界に誇る建築家・安藤忠雄氏実弟、北山孝雄氏プロデユース・北山孝二郎氏設計のものだ。

2月7日まで正月展開催中。お正月にふさわしい吉祥画の数々。

干支にちなんだ「サル」さんたちが出迎えてくれる。陽光をあびる「サル」、月に手を伸ばす「サル」、猿回しの「サル」だが、実は「サル」が猿回しを率いているような感じすらするもの。その他、「鶴」「亀」「富士」「恵比寿様」などが楽しめる。澄んだ空気の中で「蘭山」の絵をみる。心が整う時間だ。

http://www.ranzan-mus.jp

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政治家の育休宣言 

昨年暮れに飛びだしたのが宮崎謙介衆議院議員(34歳・京都三区選出 当選2回)の「育休宣言」。妻・金子恵美衆議院議員(新潟4区 当選二回)の出産にあわせて一ヶ月程度の育休休暇をとるというもの。

国会議員も「サラリーマン化」してしまったか?

宮崎議員は「育児参加を支援する議員連盟」をたちあげようともしているが・・・・「働いてくれ、産んでくれ、育ててくれ」と女性におしつけるのは??」「育児を女性におしつける風習をなんとかしなければいけない」とも語っている。

女性は子供を28週間前後おなかで育て、相当な労力を使ってわが子を出産する。これは当たり前のこと。動物も鳥もお魚も母性というもので子供をはぐぐんでいく。もちろん、ヒトは父親が陰に陽に母親を育児を助けるということは理想の姿だ。この「陰に陽に」が大切なこと。「育休」だけがすべてではない。

妻である金子議員も「男性のサポートがないと共働きはむずかしい。この彼の選択はありがたい」と。職業を持ちながら子育てをしてきた世代の女性からは「耳を疑う発言」だ。しかも民間人ではなく、政治家夫婦の発言だ。この二人のコメントを聞いて、こういう代議士のいる地区に住んでいなくてよかったと思った。「議員」と職を忘れて「自己中心的に物事を考える夫婦」という感じを受けたのは私だけではないであろう。

宮崎議員「採決の時など大切な局面には駆けつける」とも。議員の基本は「私を捨てて公のために尽くす」だ。「採決」が大切な局面だけではない。

三権の長から知事に転身した故「土屋義彦埼玉県知事」は、「24時間現場主義365日全力投球」と話していた。議員、市長、知事、国会議員は「プライベート」に時間を割くことは二の次。それだけ重い職業なのだ。「育休」などは雇用者と被雇用者に成りたつものである。宮崎議員は自らを「サラリーマン」と考えている??国からの議員報酬は夫婦で4000万円を超える宮崎家。自分たちを金融、商社マン、IT長者など勘違いされてはこまる。

自民党は昨年立党60年。地方政治のドンと呼ばれた茨城県の山口元県連会長が「今の議員は根性がない。実現したい政策は絶対にやるという気慨が少ない。大局観を持って政治に臨んでほしい。議員がサラリーマン化している。給料のため、生活のためで、政治は二の次。議員の魅力がなくなっているから投票率が下がる。」などと昨年読売新聞で警鐘を鳴らしていた。

「この人」こそ!と有権者は「まつりごと」「政治」を投票という形でその候補者に託す。その託された議員は地域のため、国のために「何を」やったのか・・・「結果が見えてこないこと」も多い。今年の夏は参議院選挙。みえにくい仕事の参議院ではあるが、二院制の政治をすすめる日本にとっては重要な役割をもつ。そして一昨年の冬に総選挙があったが、参議院と同日選か、もしくは秋か冬に解散総選挙かも・・・という声も。「サラリーマン化する人」を選んではならない。

伊勢谷 珠子