動き出す川越市長選挙

年明け2016年春には坂戸市長選挙。現職とサラブレッド市議と一騎討ちが取りざたされてる。さて、今年35万人を突破した歴史と伝統そして、地方分権のモデルケースでもある中核都市・川越市。川合市政は2期目。2017年1月には改選だ。

川合市長は「権力は腐敗する。だから市長は3期12年」という旗印のもと初陣を飾った。あの時の戦いを振り返ると「変えよう川越、今こそチェンジ。弁護士出身の市長で公正な政治」の川合氏と前政権舟橋市長の後継と指名された細田氏の戦いであった。川合陣営は選挙対策本部長に民主党県議会議員であった矢部操氏。民主党も自民党も公明党も、いわゆる政党の壁を超えて「市民党」というエネルギーの結束で川合市政が誕生したのだ。

有識者は「川越のまちは蔵造りの街と同じように重厚で固い観念がある。それは、例えば旧市街(本庁管内)とそうでないという色分けがいまだにあること。特に首長選出にはその傾向が強い。細田さんは霞ヶ関出身だから・・・これは地域の格差というのではないけど・・」と。

市民党の川合市長。市議会ではなんとなく、民主党との確執?しかし、この夏の知事選挙では川合市長は上田知事の川越選挙対策本部長をつとめた。まちなかには来年夏の参議院選挙にむけて、民主党の大野参議院議員、小宮山泰子代議士、上田きよし知事の三連ポスターが貼り出された。すると、川合市長と民主党の関係も上田知事を通してノープロブレムになるのか・・・

そして、ここで民主党の国会議員経験者の動きがちらり。市議、県議、国会議員と政治経験は文句なし。しかし、首長選のネックといわれる本庁管内出身ではない。しかし、それも国会議員経験者という見地から一掃してしまえるか?同族内から市長、県議はどうなの?という声も。また埼玉県内に一人もいなくなってしまった女性市長。国をあげての「女性の活躍」「女性の進出」の方針の延長戦上に「小宮山泰子市長」もあり??という声も。ここ数カ月、川越市長選挙についての動きは目が離せない。

伊勢谷珠子




秋色を見つけにいきましょう 喜多院

今年も喜多院境内の「菊まつり」が開催されている。

写真は本川越駅改札前で、川越に訪れる人を出迎えるデイスプレイ。「県下随一」の菊まつりは23日まで。紅葉前線も里まで下りてきている。以前京都のタクシードライバーさんから「桜は京都と言われていますが、桜がきれいなところは新緑、若葉も美しく、秋の紅葉シーズンも見どころになりますよ」と教えてもらった。喜多院境内。菊の花々と秋色に染まる木々。これで俳句や短歌が詠めたら一流の文化人なのですが・・・・・

浅間 潤子




読者投稿 平成小噺

大手家電での一こま。このごろの炊飯器は性能もよく、値段もはり、炊飯器売り場は大賑わい。店員も大忙し。秋の異動で単身赴任が決まったA氏もその買い物客の一人。希望の品を店員に伝え、待っていると「おかまの方!おかまの方!」と店員の連呼。「いやいや、僕はノーマルですよ」とA氏は心で叫びながら、好奇な視線の中、気まずく、レジへと向かった。

つづいて、このところ人気の高速道路のサービスエリア。イートインも充実。特に地産地消を優先したお食事は目移りしてしまう。女子会らしき面々も賑やかに注文。マイクから料理できあがりのアナウンス。なんと「ブタの人」「ブタの人」。オーダーした女子は「・・・・・・・・」無言でトレーを手にしつつもテーブルについて大爆笑!「生姜焼きって言えばいいのに」

狩野貴




篤志家の血は脈々と 笠幡・埼玉育児院

平成24年に100周年を迎えた「埼玉育児院」。この育児院は当時東松山にあった院を笠幡・発智家が自分の土地を提供し、移設した。

100年も前から「児童養護」に目を向けていた発智家。この埼玉育児院には「財団法人三井報恩会」も寄付をしていた。「財団法人・三井報恩会」は三井信託銀行創立者・米山梅吉氏が設立。この米山梅吉氏は東京ロータリークラブのチャーターメンバーである。閑話休題。1964年東京五輪の聖火台を寄贈したのは「東京ロータリークラブ」。今回の2020年東京五輪のゴルフ競技場となる「霞ヶ関カンツリー倶楽部」。敷地16万坪の借地代を3年間無償・建設費3万円を無利息貸与の申し出をするのがさきほどの発智家の当時の当主庄平氏。

恵まれない子供たちに愛の手を差し伸べ、「埼玉育児院」を建設。貧しかった村には私財を投げ打ち、ゴルフ場を建設。このゴルフ場では近所のこどもたちが、キャデイーで働き、生計の足しにしたという。地域のため、子供のために奔走した発智庄平氏。現在の笠幡地区をどんな眼で見ておられるか?

発智家現在の当主金一郎氏、現在、川越小江戸ロータリークラブ会長。この脈々とつづく篤志家の志を、2020東京五輪で注目を浴びる川越・笠幡地区とともに記憶にとどめておきたい。

 




一億総活躍社会の実現・どう思いますか?

第三次安倍内閣が発足。掲げられたのが「一億総活躍社会の実現」。漢字9字とひらがな1字。

ちょっと重い気がする人は少なくないはずだ。もっとワクワクする表現はなかったのだろうか。「ソーシャルインクルージョン」という言葉をこのごろ耳にする。こちらも横文字で長すぎるが。「すべての人々を孤独や孤立、排除から擁護し、健康で文化的な生活の実現。粗末な住居、犯罪率の高さ、健康状態の悪さ、子供の貧困への戦略、中心的な政策課題としてEU、加盟諸国が取り組んでいる」という意味だという。日本ではこれらにすべての子供の学習計画、教育体制を組み立て直しこどもを包みこむ教育環境の再構築を加えているという。

「一億総活躍社会」も「ソーシャルインクルージョン」も「すべての国民が活躍ができて、活躍ができるということは一人一人が輝いている社会」をめざすことなのだろう。

しかし、結果こそ政治の力だ。具体的にいつまでにどんな結果を生み出せる可能性があるのかどうかを知らせてほしい。年明ければ夏には参議院選挙。昨年の夏には「衆参ダブル選挙で安倍内閣支持率アップ」などどいう文字が週刊誌に踊っていた。衆参ダブル選挙の可能性は単独参議院選挙で自民党が不利な場合だ。「政権を自民党以外に託していいのですか?」という問いかけを必要とされる自民党の支持率低下などが起きれば安倍総理は「カード」を切るのかも知れない。

任期満了ではなく、解散総選挙となる「代議士」センセイは「常在戦場」でなければならない。そして「一億総活躍社会」を上をいくスタイリッシュなキャッチコピーを掲げる人に、勝利のビーナスはほほ笑むかも・・

三潟正義




航空祭の華

狭山市稲荷山の航空祭。航空自衛隊入間基地での秋の風物詩。この季節になると入間基地から狭山、川越方面の秋空に航空祭に向けて、訓練飛行の機体を確認することもある。

航空自衛隊の飛行チーム「ブルーインパルス」の曲技飛行には大きな歓声があがる。垂直上昇、宙返り・・・・出席者の入間市民から「四番機」のパイロットは入間市出身。と聞いた。

空に憧れ、空を縦横無尽に駆け抜けるパイロット。この時の白煙は上空の高い所の空気が十分に冷えて湿っていることが条件でもある。

そして、基地内をジープに乗ってのパレードで華やかな笑顔をふりまき、航空祭を盛り上げたのが「ミス航空祭」。ジープにはブルーのキラキラに囲まれたカード。そこには大きな文字で名前。あまりの美しさにシャッターを押したが、にこやかにほほ笑む写真のみ掲載OKとなった。

当日は入間基地が無料開放。たくさんの市民の交流の場に。多くの市民の笑顔と「ミス航空祭」の笑顔。市民も航空自衛隊に笑顔をもらったが、日本を空を守る航空自衛隊も英気を養う一日になったに違いない。




祝!川越工業ギネス達成へ・・人々の協力

今回の川越工業エボルタ電車」ギネス達成には多くの支援があった。

パナソニックからの依頼に快諾をし、「電車」を半日運休して全面支援の「由利高原鉄道」春田啓郎社長もその一人。

「あと付けになるけど・・自宅は川越的場。今は単身赴任でこちらに」この第一声は驚いた。パナソニックとの話をすすめるなかで、川越工業生の挑戦と聞いて感慨も一入だったようだ。春田社長は「鉄道でしかけられることはたくさんある。多くの人が集まり、地域の経済が動く。地域の経済が動くということはマチが活性化する。鉄道の果たす役割は大きい。この鉄道がギネス挑戦の線区というのは誇り」と喜びに満面の笑顔。

地域住民の人々も、東北人らしくはにかみながらも「大したもんだ」「由利でこれだけ人が集まることはない」「駐車場に秋田以外のナンバーが止まっていてうれしい」と口ぐちに喜びを語った。

そして、500キロを超える親の愛。「前日入り」「当日四時に川越を出ました」「新幹線とレンタカーで」と続々とPTAや後援会の方が由利本庄へと集結。目立つようにえんじ色のお揃いのTシャツ、手には手作りの応援グッズ。「全国に、世界に川越工業の名前がひろがっていくことがうれしい」とポーズ。

さまざまな立場で「ギネス達成」を祈り応援した人々。人と人の想いをのせて、ギネス達成エボルタ電車は秋色に深まる鳥海山麓をゆっくりと走った。

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ギネス達成 エボルタ電車で川越工業

晩秋の秋田県由利本庄市で3日実施された「エボルタ電車のギネス挑戦」。見事川越工業生の技が実を結び、快挙達成となった。

今まで「乾電池を使った電車が線路を走った記録」は20キロ。今回の実験はパナソニック社製の単1乾電池600本を積んで走る。デザイン科の女子生徒が車体デザイン。秋空に抜けるようなブルーとイエローの配色でエボルタ君がポイント。さらに電気科電車班の生徒たちが車体を製作した。

鳥海山麓の「由利高原鉄道」前郷駅には出発前から、パナソニック、川越工業高校、報道、そして近隣住民の多くの観衆が集まりギネス達成を祈った。

写真は準備の合間の電車班3名。「11月1日から現地にはいって再チェック、再チェックしています。必ず達成します。」と明るい笑顔。「川越のウエスタでも生中継をして、応援してくれています。」と川越待機組へも感謝。

川越工業の井口君の「必ずギネス世界記録20キロを到達できるようにがんばるぞ!」という宣誓で、エボルタ電車は9人の生徒を載せ前郷駅を出発、折り返し地点矢島駅へと向かった。そして午後3時すぎ記録認定条件地点20キロを超えたという連絡がはいると、前郷駅で待ち構えた人々からは大きな歓声がわいた。

そして22・615キロの全行程を走りぬき、「班長コール」の中、ゆっくりエボルタ電車は前郷駅へと戻ってきた。ギネス認定書が渡され、「班長」槻木澤拓海君から「多くの人の協力があった。本当にうれしい」と喜びが伝えられた。

当サイトでもこの川越工業の挑戦を伝えてきたが、「目標」に挑む生徒の目は大変澄んでおり、「ものつくりの日本」の明るい未来が約束されていると確信している。そしてエボルタ電車ギネス達成は「工業は川越」の伝統がつながれていく歴史のページがより確かなものになった証でもあるのだ。 続く

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元TBS吉川美代子アナ ふじみ野で講演 市誕生10周年記念連携事業で

誕生10周年を迎えたふじみ野市。様々な記念連携事業が行われている。

NPO法人ふじみ野明るい社会づくりの会(北沢紀史夫代表理事)主催で、「市民フォーラム・あなたのいい顔、見たい!共に助け共に生きる支え愛のまち」が11月1日 ふじみ野市勤労福祉センターで開催された。基調講演は元TBSアナウンサー吉川美代子さん。吉川さんは、女性アナウンサーの地位確立をすすめ、TBSアナウンススクール校長を12年間つとめ、定年退職後は各局からひっぱりだこ。その活躍の幅はバラエテイ、トーク番組まで。

透明感あるやさしい、知的な声と美しい正しい日本語、魅力的なビジュアルで、コミュニケーションの大切さを膨大な知識の蓄積の中から講演した吉川さん。

吉川さんは「コミュニケーション力が高い組織は組織そのものが活発。コミュニケーションは言葉と言葉のキャッチボール。相手の言葉をしっかりと聞き、自分の想いをのせた言葉を相手に投げる。それには声の力が大切。声は自分自身の第二の人格であり、言葉は自分自身の人生を写し出すもの。どんな人とつきあい、どんな本を読んできたのかなどが映し出される声、言葉。これらはしっかりと生きてきた証でもある。また言葉一つ、声の長短、高低、強弱によって意味がまったく違うものにもなる。コミュニケーションの第一歩はあいさつ。あいさつは声を出して相手の目をみて、自分の心を出すことが肝心。うわべだけのあいさつではコミュニケーションはとれない。印刷された文字を音にかえる作業でもコミュニケーションはとれない。きちんとしたあいさつを学校、家庭、企業、地域でひろげてほしい」と語った。

そのあとふじみ野市内にある文京学院大学人間学部 梶原隆之准教授をコーデイネーターに市内ボランテイア団体メンバーをパネラーにパネルデスカッションが行われた。梶原准教授が「ボランテイアは活動している人が自分の幸福感につながるというデータがある。ボランテイア活動をすることによってエネルギーをもらえる。ふじみ野市、市民総参加でボランテイアを。」と締めくくった。

このフォーラムには600人を超える市民が参加。ふじみ野市では高畑市長を先頭に「11万人市民が一つの家族のような町・あったかいふじみ野実現」に向けて市民活動が活発に行われている。支えあいの輪は市・行政から団体個人とひろがり、地域活動、ボランテイア活動への関心も高まっている。

当日出席した高畑博市長も「県内の戸田市、吉川市につづいて人口が増加するふじみ野市。特に子育て世代の流入人口が多い。東洋経済新報社発表「すみよい街ランキング2015」では堂々の埼玉県第一位。住みよい街だからこそ身近にボランテイア活動を」と挨拶した。熱意あるリーダー(市長)あってこそ、きめこまやかな行政サービス、地域社会づくり、ボランテイア団体との意思疎通ができるものと実感した秋の一日であった。

伊勢谷珠子