都知事選を見る 新宿駅西口で

熱狂的な歓声があがる。新宿西口。「都知事候補?」小池か鳥越か増田か?

歓声は幸福実現党の七海候補にむけてのものだった。

宣伝カーには、都知事候補街頭立ち合い演説会とある。??

企画したのは「生涯百年時代のフロントランナー・山口敏夫候補75才」。山口氏は「都知事選挙は主要3候補へのメデイア露出ばかり。必ず3候補を映像音声で紹介したあと都知事選にはこのほか18名の方が立候補されています。とコメントだ。それではあまりにもと思い、この場所で各候補一同に会する立ち合い演説会を企画した」という。

中選挙区時代埼玉2区(所沢、川越、大井、三芳、富士見、上福岡、川越、比企郡、入間郡、飯能、名栗、東松山、坂戸、鶴ヶ島)選出10回当選した元労働大臣、政界の牛若丸と異名をとった山口氏だ。新自由クラブを立ち上げたり、政界のニューリーダーといえば必ず名前があがり、埼玉二区だけではなく、全国からの期待度が高かった人。信用組合疑獄にからんで、政界を去ったが、今回の都知事選挙に久々の山口流で参戦だ。

配布している法定ビラには「森喜朗、増田寛也へ尋問の筋これあり」と。2020東京五輪への疑惑などが書かれている。(奇しくも26日の番組では森喜朗東京五輪組織委員長が東京五輪を知事選の政争の具にしてほしくない。見積もりが甘かっただけで、適正な金額を予算化していると放送されていたが)そして、宣伝カー上には続々と候補者が登壇していく。山口氏の登壇を待ち、山口氏の演説を聴いた。マイク音量、音圧、演説の展開が巧みだ。そばにいた60才台の男性が「さすがだな。」と言う。難しいことを言えばよかれと思ったり、意味不明に絶叫してしまったりする政治家が増えてきた中、鍛え方が違う山口氏。そんな中、宣伝カーに上る小池百合子候補を発見。

小池氏の姿を確認した観衆からはさらなる拍手が巻き起こった。小池氏は「私の政治の師匠である山口先生からお声がかかりまいりました」と百合子スマイルでマイクを握る。さらに「山口先生と一緒に新しい都政を作り、2020東京オリンピックをよりよい方向に、そして大成功させましょう」とボルテージを上げた。山口氏も「小池さんは度胸も愛嬌もある人。みなさんよろしくね」と応えた。山口陣営の関係者によると埼玉からの応援団が日々足を運び、ビラまきなどのボランテイアをしてくれているという。新宿駅西口に陣取り、最終日まで16時から20時まで山口氏が登壇するそうだ。

17日間の都知事選挙もあと四日。首都決戦は3日もあれば流れも変わるという。どんな結果になるのか神のみぞ知ることだが、きちんと任期をつとめあげる知事誕生を願うばかりである。