注目の坂戸市長選挙

今年四月は坂戸市長選挙。坂戸市は東と西の戦いがあるという。

市長・県議を東部地区から?西部地区から?ということ。現在の石川清市長は泉町在住、やや西部地区か?木下県議は成願寺で完全な西部地区。伊利前市長は西部で、鹿川前県議も西部。宮崎元市長は石井で東部。こうやってみていくと東部の分が悪い。

選挙に強く庶民派を貫く(緑のおじさんとして児童・生徒を守ることはライフワーク)の石川市長。前回現職伊利市長を撃破した。ダンデイな装いの伊利元市長と比較すると石川市長は開襟シャツと短髪でこの四年間走ってきた。その石川市長・65歳に対抗して出馬するのが宮崎雅之氏・56歳。宮崎氏は元市長・宮崎雅好氏を父に持つ。宮崎雅好氏は旧海軍兵学校・江田島出身でいくつになってもその背筋はしっかり、すっと伸びている。江田島・五省(1・至誠にもとるなかりしか~)深く自己をみつめ人間として至らぬ点はないか厳粛に考える心、そのものの人だった。

石川氏、宮崎氏本当に対照的だ。出身高校は同じ川越高校。石川氏日大、宮崎氏早稲田大学。石川氏ネットはやらない、宮崎氏埼玉りそな銀行出身、ITはエキスパート。

坂戸市は大きな工業団地を有し、すみよい住環境だが、商店街に勢いがない。関越道坂戸スマートインターチェンジが開通したものの、これは坂戸というよりも鳩山、ときがわ、毛呂山、越生へのアクセスがよくなったという感じだ。東北、関越、中央、東名を結ぶ動脈となる圏央道の坂戸インターは市内東部地区。この周辺は開発途上で将来にむけて大きな可能性を含んだ地域だ。この地域が輝くかどうかで今後の坂戸の道がきまるかもしれない。

市長選挙、暮らしに身近な行政課題だけが争点ではない。行政課題だけではなく、今後のまちの将来の左右する選挙だ。市長の政治手腕は市民に見える形で発揮しないと市民の心は簡単に離れていく。

「●●市長に変わったけど何も変わらない」一期改選時にこの言葉が多いかどうか。「●●市長、公約を実現しているね」「●●市長ダメかと思ったらずいぶんやってる、街も変わったね」こういう市民の声なき声を聞けるかどうかがリーダーのあるべき姿だ。

市長職、地方自治の現場を担うリーダーなどという簡単な言葉で言い表せない。、「まちを託せるかどうか」「まちの将来に責任をもてるかどうか」「住民にワクワク感、期待感を抱かせてくれるかどうか」そういうことこそ、選ぶ基準であろう。