埼玉県知事選挙 元埼玉県企画財政部次長(元総務官僚)の塚田氏出馬

  自民党は自主支援で


7月23日告示の埼玉県知事選挙。

上田きよし知事は自ら築いた多選自粛条例を乗り越え四選出馬。

対して自民党は「天皇の執刀医・神の手を持つ外科医」順天堂大学教授の天野篤氏を擁立するも断念。

刻々を告示日が迫るなか、7月1日 自民党埼玉県連新藤会長 野本副会長(県議)とともに出馬会見をたのが塚田桂祐氏。塚田氏は元総務官僚。

92年から95年まで埼玉県庁に出向。ふじみ野市にも在住したという。

こうして上田きよし知事、共産党推薦の柴田泰彦氏そして、塚田桂祐氏が名乗りを上げた。

 

7月2日は県議会一般質問最終日。

川越選出の中野英幸氏が登壇。まっさきに「条例における努力義務規定」について上田知事に質した。中野氏の「条例には努力義務がある。今回の知事の4選出馬は他の条例に対して条例を尊重しなくていいのかもといったモラル低下を招かないか?県議会の議会軽視にならないか」という質疑に対して上田知事は「あくまでも政治信条に則って条例を制定した。他の条例とは意味合いも違う。選挙期日前投票まで22日という時間。選挙で県民から審判をうけることで是非が問われると思う」とかわした。中野県議は再質問に登壇するも知事の答弁はかわらなかった。

この他中野県議は「江戸時代の川越藩の歴史遺産をユネスコ世界登録に」「外国人観光客誘致の取り組み」「都市計画道路川越北環状線の進捗状況」「商店街のLED化、防犯カメラ設置などの整備」など地域に密着した問題など10項目の質問を展開した。

 

現在、国政では「報道規制」に対する国会議員の意識レベルの低下による失言で、物議をかもしだした。その国会議員はあろうことか注意を受けたにもかかわらず再度同じ発言を繰り返した。

「選良」という言葉を思い出した。「選ばれし良識派」は有権者に対して範たる行動をとってほしいものだ。

 

彩り豊かな多様性の「彩の国さいたま」首都圏に近く住みやすい住環境、豊かな自然。そのトップを決める知事選挙告示まで3週間。「範たるリーダー」「全国に誇れるリーダー」を正しく選びたいものだ。

(三潟正義)