モネ展 13日まで 東京都美術館

光と影と色彩と優しさと 印象派の巨匠クロードモネ。「モネ展」は大盛況のうちにあと1週間となった。

11月3日の読売新聞に歌手「松任谷由実」さんがモネの魅力を語っている。「モネを見ると必ず泣けてくる」と。感受性がそこまで強くなく、ユーミンのように芸術性に研ぎ澄まされていないのでその域に達することはできないが、「ほんわかした気分」「素敵だな」という胸がざわざわする気持ち、「モネ」から味わうことができる。

さらにユーミンは「モネの睡蓮には日本人の清廉でストイックな感性があって、水面が空にも見えてくる。恐るべき集中力でものを観察し、理解している。(中略)音楽は時間をデザインするけれど、モネは絵でそれができた」と続けた。あっ!こういうことが日本人の琴線にふれるモネの魅力か・・・と再認識した。

さて、さいたま市の埼玉県立近代美術館。ここは建築家黒川紀章デザインの建物と館内には椅子が点在、またおいしいイタリアンが食べられるレストランも。そして、特筆すべきはクロードモネ18才の作品「ルエルの眺め」も常設展示されていることだ。「モネ展」の余韻を楽しめるということだ。

年末の気ぜわしい毎日。美意識だけは忘れずにいたいものだ。

菅原 擁子