ハッピー大作戦

39年ぶりの快挙・完全優勝という箱根駅伝の青山学院総合優勝。

チーム率いる原監督は「ハッピー大作戦」と名付けた作戦を用いていたという。それは「走っている選手、応援している人すべての人が幸せになるように」というもの。また原監督は「言葉の力」と「目標は半歩先」と。言葉の力については監督の命令を伝えるいわゆる上意下達ではなく、監督と選手双方の思いを伝える環境から選手が責任をもった言葉を発するようになるというもの。また壮大な目標を掲げることも大事だが、一歩先よりももっと近く、半歩先をみることに、その目的を常に念頭におくことによってその目標を達成するというもの。さらに、減点方式ではなく、加点方式で選手をひっぱっていったとも。

アスリートを牽引する、コーチ、監督は名言を紡いでいくが、今年も新年早々原監督の言葉によって視界が開けた。新春にふさわしい「ハッピー大作戦」。「幸せ」とはひとそれぞれ、感じ方、捉え方があるだろうが、陽転思考は人に「幸せ」をもたらす。

どの作家であったか忘れたが「夜ベッド(寝床)に入って、今日も幸せだった」そう思える日々の積み重ねが大切」というものを読んで納得した。また村上春樹氏が「小確幸」という言葉を使った。そのままに「小さな確かな幸せ」。これも大層気にいった。(当時の年賀状にも使用した)。

多くの人で賑わった各地の有名神社、または地元の氏神様。除夜の鐘とともにいそいそと神社へ向かう、その先には「一年の幸せ」「一家の幸せ」がある。

熱をだしたり、体調を崩したり、ケガをすると「健康の幸せ」を思い出す。潤沢なお財布は誰しも願うが、あまりに多くのお金は人を狂わせるとも。喜劇王チャップリンは「人生に必要なもの。勇気と想像力とそして少しのお金」と名言。

青山学院大学 原監督にあやかって「自分と自分の周りの幸せ」を考え、自分なりの「ハッピー大作戦」をたてる・・・有益かもしれない。

浅間潤子