ギネス達成 エボルタ電車で川越工業

晩秋の秋田県由利本庄市で3日実施された「エボルタ電車のギネス挑戦」。見事川越工業生の技が実を結び、快挙達成となった。

今まで「乾電池を使った電車が線路を走った記録」は20キロ。今回の実験はパナソニック社製の単1乾電池600本を積んで走る。デザイン科の女子生徒が車体デザイン。秋空に抜けるようなブルーとイエローの配色でエボルタ君がポイント。さらに電気科電車班の生徒たちが車体を製作した。

鳥海山麓の「由利高原鉄道」前郷駅には出発前から、パナソニック、川越工業高校、報道、そして近隣住民の多くの観衆が集まりギネス達成を祈った。

写真は準備の合間の電車班3名。「11月1日から現地にはいって再チェック、再チェックしています。必ず達成します。」と明るい笑顔。「川越のウエスタでも生中継をして、応援してくれています。」と川越待機組へも感謝。

川越工業の井口君の「必ずギネス世界記録20キロを到達できるようにがんばるぞ!」という宣誓で、エボルタ電車は9人の生徒を載せ前郷駅を出発、折り返し地点矢島駅へと向かった。そして午後3時すぎ記録認定条件地点20キロを超えたという連絡がはいると、前郷駅で待ち構えた人々からは大きな歓声がわいた。

そして22・615キロの全行程を走りぬき、「班長コール」の中、ゆっくりエボルタ電車は前郷駅へと戻ってきた。ギネス認定書が渡され、「班長」槻木澤拓海君から「多くの人の協力があった。本当にうれしい」と喜びが伝えられた。

当サイトでもこの川越工業の挑戦を伝えてきたが、「目標」に挑む生徒の目は大変澄んでおり、「ものつくりの日本」の明るい未来が約束されていると確信している。そしてエボルタ電車ギネス達成は「工業は川越」の伝統がつながれていく歴史のページがより確かなものになった証でもあるのだ。 続く

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